タイの曜日と色の関係は?誕生日の色や意味・仏像を徹底解説

タイ生活

タイ旅行やタイ文化に触れると、生活の中に「色」が深く根付いていることに気づきます。実はタイには、生まれた曜日ごとにシンボルとなる色が決められており、自分の誕生日の色を大切にする文化があります。この曜日の色の考え方は、それぞれの色が持つ意味や性格占い、相性、さらには曜日ごとの仏像や神様とも深く関連しています。この記事では、タイの曜日と色の文化について、自分の誕生曜日の調べ方から、タイでタブーとされる色は?タイで縁起がいい色は何色ですか?といった疑問、そしてピンクガネーシャの色は曜日によって違いますか?という人気の疑問まで、網羅的に解説していきます。

この記事でわかること

  • タイの曜日ごとの色の意味や由来
  • 自分の誕生曜日の調べ方と守護仏像
  • 曜日占いにおける性格や相性の傾向
  • 色にまつわる縁起やタブーに関する知識

タイの曜日と色の文化的な背景

  • 曜日ごとに定められた色の意味
  • 自分の誕生日の曜日を知る調べ方
  • 誕生日カラーと各曜日の仏像
  • 色の由来となったヒンドゥー教の神様
  • 曜日ごとの色でわかる性格の傾向
  • 曜日占いで見る気になる人との相性

曜日ごとに定められた色の意味

タイでは、生まれた曜日がその人の一生のシンボルカラーになるという考え方が広く浸透しています。これは単なるラッキーカラーというよりも、自分自身を象徴する「バースデーカラー」や「シンボルカラー」といった方が適切です。この文化の根源は、古代インドの占星術やヒンドゥー教の神話にあり、曜日ごとに特定の天体と神様が割り当てられていることに由来します。例えば、日曜日は太陽、月曜日は月といった具合です。それぞれの神様が持つ色やイメージが、その曜日のシンボルカラーとして定着しました。タイの人々にとって自分の誕生曜日の色を知ることは、血液型や星座を知るのと同じくらい一般的で、自己紹介の際に話題に上ることも少なくありません。

自分の誕生日の曜日を知る調べ方

「自分の誕生日の色が気になるけれど、何曜日に生まれたか分からない」という方も多いのではないでしょうか。ご自身の誕生曜日は、インターネット上の曜日計算サイトを使えば簡単に調べることが可能です。生年月日を入力するだけで、すぐに生まれた曜日が分かります。タイのお寺を訪れると、曜日ごとに分かれた仏像が並んでいる場所が多くあります。事前に自分の曜日を調べておくことで、自分の曜日の仏像にお参りをしたり、お守りを購入したりと、より深くタイの文化を体験できるでしょう。

▼おすすめの曜日計算サイト

生年月日を入力するだけで簡単に調べられます。タイ旅行の前にチェックしておくのがおすすめです。
keisan 曜日計算(カシオ計算機)

誕生日カラーと各曜日の仏像

タイの寺院では、日曜日から土曜日までの仏像(水曜日は昼と夜で2体あるため合計8体)が一列に並べられている光景をよく目にします。参拝者は自分の生まれ曜日の仏像の前で特にお祈りを捧げるのが一般的です。ここでは、各曜日の色と、その曜日を守護する仏像(プラ・プラチャム・ワン・クート)の特徴を一覧でご紹介します。

曜日 仏像の名称 仏像の特徴
日曜日
(ワン・アーティット)
パーンタワーイネート 胸の前で右手を上にして両手を組み、菩提樹を眺めている立像。
月曜日
(ワン・チャン)
パーンハーム・ヤート 右手を胸の高さに上げ、手のひらを前に向けた立像。争いを鎮める姿。
火曜日
(ワン・アンカーン)
パーンサイヤート 右手を枕に頭を乗せ、足を揃えて横たわる寝釈迦像。入滅の姿。
水曜日(昼)
(ワン・プット)
パーンウムバート 両手でお布施の鉢(托鉢)を抱え持つ立像。
水曜日(夜)
(ワン・プット・クラン・クーン)
パーンパレーライ 象と猿に仕えられながら座禅を組む坐像。
木曜日
(ワン・パルハット)
パーンサマーティ 右足を上に胡坐をかき、両手を膝の上で組む瞑想の坐像。悟りを開いた姿。
金曜日
(ワン・スック)
パーンラムプン 胸の上で両手を交差させた立像。仏法を説く前の内観の姿。
土曜日
(ワン・サオ)
パーンナークプロック 7つの頭を持つ蛇(ナーガ)に守られながら瞑想する坐像。

これらの仏像のポーズは、仏陀の生涯における様々な場面を表しており、自分の生まれ曜日の仏像を知ることは、タイの仏教文化への理解を深める第一歩となります。

色の由来となったヒンドゥー教の神様

タイの曜日カラーの起源は、古代インドから伝わったヒンドゥー教の神々と天体の思想にあります。それぞれの曜日には、太陽系の惑星が割り当てられており、その惑星を守護する神様(ナヴァ・グラハ)が存在すると考えられています。この神様の色が、曜日のシンボルカラーの直接の由来です。

各曜日と神様・天体の関係

  • 日曜日:太陽神(スーリヤ)。赤い体を持つとされ、色が赤になりました。
  • 月曜日:月神(チャンドラ)。白い体を持つとされますが、タイでは黄色が定着しています。
  • 火曜日:火星神(マンガラ)。赤やピンクの体を持つとされ、色がピンクになりました。
  • 水曜日:水星神(ブダ)。緑色の体を持つとされ、色が緑になりました。
  • 木曜日:木星神(ブリハスパティ)。オレンジや黄色の体を持つとされ、色がオレンジになりました。
  • 金曜日:金星神(シュクラ)。青や白い体を持つとされ、色が青になりました。
  • 土曜日:土星神(シャニ)。黒や紫の体を持つとされ、色が紫になりました。

このように、曜日の色は神々の色に由来しており、タイの人々にとっては神聖な意味合いを持つことが分かります。

曜日ごとの色でわかる性格の傾向

タイでは、生まれた曜日によってその人の基本的な性格が決まると信じられており、「曜日占い」として親しまれています。これは科学的な根拠に基づくものではありませんが、文化的な楽しみ方として広く受け入れられています。以下に各曜日の一般的な性格の傾向をまとめました。

  • 日曜日(赤)生まれ:情熱的でリーダーシップがある。正義感が強く、頼りにされる存在ですが、短気な一面も。
  • 月曜日(黄)生まれ:穏やかで心優しい平和主義者。聞き上手で人当たりが良いですが、少し優柔不断なところも。
  • 火曜日(ピンク)生まれ:勇敢でチャレンジ精神が旺盛。決断力がありますが、少し頑固で負けず嫌いな面も。
  • 水曜日(昼・緑)生まれ:コミュニケーション能力が高く、勤勉な努力家。誰とでもうまくやれる社交性があります。
  • 水曜日(夜・黒)生まれ:個性的でユニークな発想を持つ。探求心が強く、一つのことを突き詰めるのが得意です。
  • 木曜日(オレンジ)生まれ:正直者で誠実。面倒見が良く、多くの人から慕われる教師のようなタイプです。
  • 金曜日(青)生まれ:美的センスに優れ、華やかなことが好き。愛情深く、人を楽しませることが得意です。
  • 土曜日(紫)生まれ:忍耐強く、責任感が強い努力家。物事をじっくり考える慎重派ですが、少し考えすぎる傾向も。

曜日占いで見る気になる人との相性

曜日占いは、性格だけでなく、恋愛や仕事における相性を見るためにも使われます。これもまた文化的な楽しみの一つですが、タイの人々の間では一般的な考え方として知られています。相性の良し悪しには様々な説がありますが、一般的に言われている組み合わせの例をいくつか紹介します。

曜日占いの相性(一例)

最高の相性と言われる組み合わせ

  • 日曜日生まれ木曜日生まれ:リーダーシップのある日曜日生まれを、誠実な木曜日生まれが支える良い関係です。

良い相性と言われる組み合わせ

  • 月曜日生まれ水曜日(昼)生まれ:穏やかな月曜日生まれと社交的な水曜日生まれは、スムーズな関係を築きやすいです。
  • 金曜日生まれ火曜日生まれ:愛情深い金曜日生まれと行動的な火曜日生まれは、お互いを刺激し合える関係です。

相性占いはあくまで参考程度に

これらの相性はあくまで占いの世界での話であり、絶対的なものではありません。大切なのはお互いを理解し、尊重し合うことです。コミュニケーションのきっかけとして楽しむのが良いでしょう。

タイの曜日と色に関する豆知識とQ&A

  • タイで縁起がいい色は何色ですか?
  • 注意すべきタイでタブーとされる色は?
  • ピンクガネーシャの色は曜日によって違いますか?

タイで縁起がいい色は何色ですか?

タイで最も縁起が良いとされる色は黄色です。これには非常に重要な理由があります。タイ国民から絶大な尊敬を集めた故プミポン前国王(ラーマ9世)と、現国王であるワチラロンコン国王(ラーマ10世)は、お二人とも月曜日生まれだからです。前述の通り、月曜日のシンボルカラーは黄色です。そのため、黄色は王室を象徴する色、ひいては国家にとって最も高貴で縁起の良い色とされています。国王の誕生日や戴冠記念日などの祝日には、多くの国民が黄色のシャツを着てお祝いの気持ちを表します。街中が黄色一色に染まる光景は、タイならではと言えるでしょう。

注意すべきタイでタブーとされる色は?

タイにおいて、一般的にタブー、あるいは弔事の色とされているのは黒です。これは日本と同様に、黒がお葬式や喪に服す際に着用される色であるため、お祝いの席や普段の生活で積極的に選ぶことは避ける傾向にあります。ただし、この考え方は世代によって少しずつ変化しています。

近年、特にバンコクなどの都市部に住む若い世代の間では、黒はファッションの一部として普通に取り入れられています。TPOをわきまえれば、黒い服を着ていても問題になることはほとんどありません。しかし、年配の方への配慮や、格式の高い寺院を訪れる際、お祝い事に参加する際などは、黒一色の服装は避けた方が無難かもしれません。

ピンクガネーシャの色は曜日によって違いますか?

タイのパワースポットとして絶大な人気を誇る「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」にいる巨大なガネーシャ像は、その名の通り鮮やかなピンク色をしています。この巨大なガネーシャ像自体の色が曜日によって変わることはありません。しかし、この寺院や他の場所では、曜日カラーの考え方が取り入れられています。参拝者は、自分の生まれ曜日の色のネズミ像(ガネーシャの使い)に願い事を囁く、という作法が有名です。また、お土産物として売られている小さなガネーシャ像には、曜日ごとのシンボルカラーに彩られたものも存在します。つまり、「巨大なピンクガネーシャの色は一つだけれど、個人がお祈りしたり所有したりするガネーシャや関連グッズには、曜日カラーが反映されている」というのが答えになります。

まとめ:タイの曜日と色の知識を生活に

この記事では、タイの曜日と色にまつわる文化について、その背景から実用的な知識まで幅広く解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。

  • タイには生まれた曜日ごとにシンボルカラーがある
  • 日曜日は赤、月曜日は黄、火曜日はピンク
  • 水曜日の昼は緑、夜は黒、木曜日はオレンジ
  • 金曜日は青、土曜日は紫が基本の色
  • 色の由来は古代インドの占星術やヒンドゥー教の神話にある
  • 各曜日には守護となる天体と神様が割り当てられている
  • 自分の誕生曜日はインターネットの計算サイトで簡単に調べられる
  • タイの寺院には曜日ごとの仏像が祀られていることが多い
  • 参拝者は自分の生まれ曜日の仏像に祈りを捧げる
  • 曜日占いで性格や相性を占う文化も親しまれている
  • タイで最も縁起が良い色は王室カラーである黄色
  • 弔事を連想させる黒はTPOによって避けるのが無難
  • 世代によって色に対する考え方は少しずつ変化している
  • 巨大なピンクガネーシャの色は変わらない
  • ガネーシャへのお祈りでは自分の曜日カラーのネズミ像が重要
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