こんにちは!ポジオのタイ駐在日記、運営者の「ポジオ」です。
最近、日本から遊びに来る友人やブログの読者さんから、今のタイでの10万円の価値って実際どうなの、という質問をよく受けるようになりました。円安の影響や現地の物価上昇もあって、予算を立てるのが難しくなっているのかもしれませんね。航空券を除いた滞在費として10万円あれば、何日くらい旅行を楽しめるのか、あるいは現地で贅沢ができるのか。私自身、バンコクで生活しながら日々の費用や為替の推移を見ていますが、使い方次第でその満足度は大きく変わります。この記事では、今のタイにおける10万円の価値を最大限に引き出すためのヒントを、私なりの視点でまとめてみました。これからタイへ行こうと考えているあなたの不安を、少しでも解消できたら嬉しいです。
- 2025年最新のタイ物価事情と10万円で可能な滞在日数
- バンコクでのホテル代や食事代などの具体的な費用相場
- 地方都市での生活費や節約して一ヶ月過ごすための秘訣
- 旅行をより充実させるためのお得な買い物術や移動手段
タイでの10万円の価値を最大化する予算ガイド
まずは、タイ旅行の予算を立てる上で欠かせない、基本的なお金の話から始めていこうかなと思います。駐在員として生活していても、物価の変動には驚かされることが多いんですよね。一歩外に出れば、かつての「激安タイ」とは違う新しい姿が見えてきます。
2025年のタイの物価と日本円の現状
2025年現在、タイの経済状況と日本円のバランスを考えると、タイでの10万円の価値は「使い方によって天国にもなれば、意外とすぐなくなる予算にもなる」という、絶妙なラインにあります。まず、皆さんが一番気になるであろう食費についてですが、バンコクのビジネス街や大型ショッピングモール内にあるレストランで食事をすると、日本とほぼ変わらない1,000円から1,500円程度の出費は当たり前になってきました。おしゃれなカフェでラテを一杯頼めば、120〜150バーツ(約550〜700円)することも珍しくありません。これは、タイの最低賃金引き上げや原材料費の高騰が背景にあります。
しかし、一方でタイの魅力である「ローカル層の生活」に目を向ければ、まだまだお得感は健在です。街角にある屋台や、地元の人々が集まる食堂では、ガパオライスやクイッティアオ(タイ風ラーメン)が50バーツから70バーツほどで楽しめます。日本円に換算すると約230円から320円程度。つまり、「どこで、何を、どのように消費するか」によって、10万円の目減りするスピードが全く変わってくるのが今のタイの現状です。為替レートの変動も無視できませんが、基本的には「贅沢品や輸入品は高く、地元の生活に根ざしたものは安い」という二極化が進んでいると考えて間違いありません。
また、日本円からバーツへの両替についても注意が必要です。以前は空港の両替所でもそこまでレートが悪くない時期がありましたが、現在は空港内の銀行窓口と、街中の高レート両替所(スーパーリッチなど)では、10万円の両替で数千円分の差が出ることもしばしば。駐在員の私からすると、この数千円があれば美味しいディナーが一回分浮くわけですから、絶対に妥協してほしくないポイントです。今のタイは、単に「安い国」としてではなく、「コストパフォーマンスを見極める力が必要な国」へと進化していると言えます。
インフレに負けないタイ旅行の心構え
物価が上がったとはいえ、サービスレベルや体験の質も向上しています。10万円という予算を単なる「消費」として使うのではなく、タイならではの体験価値への「投資」として捉えるのが、2025年流の楽しみ方かなと思います。例えば、移動手段一つとっても、Grab(配車アプリ)の普及により、不透明な価格交渉に悩まされることなく、快適かつ適正価格で移動できるようになりました。こうしたデジタルの利便性を活用することで、無駄な出費を削り、本当に価値のある体験に10万円を振り向けることができるようになりますよ。
タイの10万円で何日滞在できるかの目安
航空券代を予算から除いた「現地滞在費10万円」という設定は、タイを満喫するには非常に夢のある数字です。では、具体的に何日くらい過ごせるのか。私の経験から言えば、標準的な観光スタイルなら7日間から10日間が、最も満足度と予算のバランスが取れる期間かなと思います。この期間であれば、1日あたりの予算は約1万円から1.4万円。タイの物価感からすると、かなり余裕のある暮らしができます。
まず、宿泊費に1泊6,000円(約1,300バーツ)を充てたとしましょう。これくらいの予算があれば、バンコクでも清潔でプール付きの中級ホテルや、おしゃれなブティックホテルに泊まれます。残り4,000円から8,000円を食費や交通費、観光に回せる計算になります。昼食に屋台を利用し、夕食に少し贅沢をして2,000円程度のレストランに行き、さらに1時間300バーツ(約1,400円)のフットマッサージを毎日受けても、まだお釣りがくるレベルです。これが、私がおすすめする「中級観光プラン」のイメージです。
10万円をベースにした滞在日数のシミュレーション
- バックパッカースタイル(1日約4,000円):約25日間滞在可能。ドミトリーや屋台中心の生活。
- スタンダード観光(1日約10,000円):約10日間滞在可能。個室ホテル、適度な贅沢、マッサージ。
- プチ贅沢スタイル(1日約25,000円):約4日間滞在可能。5つ星ホテル、高級スパ、ルーフトップバー。
逆に、滞在を4日間程度に凝縮すれば、1日2.5万円使えることになります。これはタイでは「王様のような暮らし」に近い体験ができます。リバーサイドの高級ホテルに宿泊し、移動はすべてタクシー、夜はドレスアップして地上300メートルのルーフトップバーでカクテルを傾ける。そんな映画のようなワンシーンを、10万円という予算で実現できてしまうのがタイの凄いところなんです。逆に、1ヶ月という長期滞在を目指すなら、1日3,300円。これはかなり現地の生活に同化する必要があります。自炊やローカルバスを駆使し、娯楽を抑えることで達成できますが、せっかくの旅行なら、やはり1週間前後で「メリハリのある贅沢」を楽しむのが、10万円の価値を一番感じられる気がします。
結局のところ、10万円という予算は「時間を買うか、質を買うか」の選択を迫ってきます。長期滞在でタイの空気感をゆっくり味わうのも良し、短期集中で最高級のホスピタリティに触れるのも良し。どちらを選んでも、日本では10万円で味わえないような体験が待っているのは間違いありません。私としては、まずは1週間の滞在で、タイの日常と非日常を両方味わってほしいなと思っています。
バンコクの格安ホテルや宿泊費用の相場
タイ、特にバンコクでの10万円旅行を成功させる最大の要因は、間違いなく「ホテル選び」にあります。宿泊費は旅費の大きな割合を占めますが、ここをどうコントロールするかで、他のアクティビティに回せる予算が劇的に変わります。2025年現在の相場観で言うと、バンコクのホテル市場は非常に成熟しており、驚くほどコストパフォーマンスの良い宿が点在しています。
まず、予算を抑えたい一人旅の方に人気なのが、カオサン通りやファランポーン駅周辺のゲストハウスです。ドミトリー(相部屋)であれば1泊1,500円〜2,500円程度。最近のドミトリーは清潔感があり、カフェのような共有スペースや高速Wi-Fiを完備している場所も多いです。10万円の予算のうち、宿泊に2万円だけ使い、残り8万円を遊びに回す、なんていうアグレッシブな計画も立てられます。一方で、私が友人におすすめしているのは1泊5,000円〜8,000円の「ミドルレンジ」のホテルです。
| エリア | 予算(1泊) | 特徴・ターゲット |
|---|---|---|
| カオサン周辺 | 1,500円〜3,000円 | バックパッカー、安さ重視、賑やか。 |
| スクンビット | 6,000円〜15,000円 | 利便性抜群。買い物や夜遊びに最適。 |
| シーロム・サトーン | 5,000円〜12,000円 | オフィス街。落ち着いたホテルが多い。 |
| リバーサイド | 15,000円〜60,000円以上 | 高級リゾート。記念日や贅沢向け。 |
スクンビット地区やシーロム地区にあるこの価格帯のホテルは、日本では2万円以上するようなクオリティであることも珍しくありません。屋上にプールがあり、朝食ビュッフェが充実していて、部屋も広々としている。そんな宿が5,000円台で見つかるのがバンコクの魅力です。10万円の予算なら、ここに6泊しても3.6万円程度。まだ6万円以上残りますから、毎晩ディナーに出かけても余裕がありますね。
注意点としては、「安すぎる宿は立地が悪い、または騒音がひどい」可能性があることです。BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)の駅から徒歩10分以上かかる宿は、日中の暑いタイでは想像以上に体力を消耗します。結局、何度もタクシーやバイタク(バイクタクシー)を使うことになり、節約した宿泊費が交通費で消えてしまうことも。ホテルの価格だけでなく、駅からの距離や周辺の環境を地図アプリで念入りに確認するのが、10万円の価値を守るための「駐在員流の知恵」です。予約サイトの口コミを見る際は、投稿日時の新しいものを参考にしてくださいね。タイのホテルはメンテナンスの頻度で質が大きく変わるので、数年前の評価は当てにならないことが多いんです。
ナイトマーケットの攻略と食事代の目安
タイの夜を彩るナイトマーケットは、10万円の予算を「美味しく、楽しく」使うための最高のスポットです。2025年の今、バンコクで最も勢いがあるのは「ジョドフェア(Jodd Fairs)」のようなおしゃれで清潔感のあるマーケットですが、こうした場所での食事代は、街中の食堂よりは少し高めの設定です。それでも、日本と比較すれば圧倒的な価値を感じられるはずですよ。
具体的な食事代の目安ですが、マーケットを一周しながら数種類の食べ歩きを楽しむ場合、1人あたり300〜500バーツ(約1,400〜2,300円)もあれば、かなりお腹いっぱいになります。例えば、名物の「火山のような大盛り肉骨茶(レンセープ)」をシェアして食べ、サイドメニューに串焼きやシーフード、食後のデザートにマンゴースティッキーライスを頼み、さらにビールを1本。これで2,000円程度に収まるのですから、満足度は非常に高いです。もし、より安さを求めるなら、観光客の少ない郊外のナイトマーケットへ足を運んでみてください。価格が3割ほど安くなり、1,000円以下で宴会ができることもあります。
ナイトマーケットを賢く攻略するためのポイントをいくつか紹介します。
- 早い時間を狙う:18時〜19時は非常に混雑し、座席の確保が難しくなります。17時台のオープン直後が狙い目です。
- 小銭を用意する:最近はQRコード決済(PromptPay)が主流ですが、観光客は現金払いが基本。20バーツや100バーツ札を多めに持っておくとスムーズです。
- ウェットティッシュ持参:屋台飯は手が汚れやすいですが、おしぼりが出てくることは稀です。
また、食事だけでなくショッピングもナイトマーケットの醍醐味です。10万円の予算があれば、数百円から買えるタイパンツや、おしゃれなハンドメイドのアクセサリー、アロマグッズなどをまとめ買いしても、家計を圧迫することはありません。ただし、ナイトマーケットでの買い物は「一期一会」。後で別の店で安く売っているのを見つけてショックを受けることもありますが、それも旅の醍醐味と割り切るのが吉です。食事と買い物を一箇所で済ませられるマーケットは、時間と交通費の節約にもなり、10万円の価値を最大化する強力な味方になってくれます。
寺院巡りの服装ルールと拝観料の予算

タイ観光のハイライトである寺院巡り。美しい金色の仏像や緻密なモザイク壁画は、一見の価値がありますが、ここには10万円の予算の中から「必須の経費」として計上しておくべき費用があります。まず、拝観料ですが、主要な寺院は外国人価格が設定されており、これが意外と馬鹿になりません。バンコクの「三大寺院」を巡るだけで、1,000バーツ(約4,500円)近い出費になることを覚えておいてください。
具体的には、最も有名なワット・プラケオ(エメラルド寺院)と大宮殿のセット券が500バーツ、巨大な寝釈迦仏で知られるワット・ポーが300バーツ、川向こうにそびえるワット・アルン(暁の寺)が200バーツです。これら全てを回ると1,000バーツ。今のレートだと約4,500円を超えてきます。「タイは安い」と思って油断していると、この拝観料だけで初日の予算を圧迫してしまうかもしれません。もちろん、その価格に見合うだけの圧倒的な美しさと歴史的価値がありますが、あらかじめ「寺院巡りの日」として予算を別枠で確保しておくのがスマートです。
寺院巡りの服装に関する厳格なルール
タイの寺院は信仰の場であり、神聖な場所です。以下の服装は入場を断られる、あるいは不快感を与える可能性があるため、厳禁です。
- ショートパンツ、ミニスカート(膝が見えるもの)
- ノースリーブ、タンクトップ(肩が出るもの)
- サンダル(ワット・プラケオなどは特にかかとがない靴は注意される場合があります)
- ダメージジーンズや透ける素材の服
もし不適切な服装で現地に行ってしまった場合、入口近くでストールや長ズボン(タイパンツなど)を購入、またはレンタルすることになります。レンタル料は100バーツ程度ですが、返却の手間や衛生面を考えると、自分でお気に入りの服装を整えていくのが一番です。おすすめは、「薄手で通気性の良い長ズボン」か、女性なら「大判のストールを腰に巻く」スタイルです。これなら、移動中は涼しく、寺院内ではルールを守れます。また、寺院内は靴を脱いで上がる場所が多いので、脱ぎ履きしやすい靴で行くのが駐在員からのアドバイスです。10万円の価値をフルに発揮するためには、こうした細かなルールを事前に把握し、無駄な「レンタル料」や「買い直し費用」を発生させないことが、結果的に満足度の高い旅に繋がります。
タイで10万円を使い贅沢に過ごすプラン
「航空券を除いて10万円」という予算を、あえて3泊4日のような短期間で集中的に使う。これは、タイ旅行における一つの「正解」だと私は思っています。日本で10万円を4日間で使うとなると、それなりに良い旅館に泊まって終わりかもしれませんが、タイなら「富裕層の日常」を擬似体験できるレベルの贅沢が可能です。
まず、宿泊はチャオプラヤー川沿いの名門ホテルや、スクンビットにある超高層の5つ星ホテルを予約しましょう。1泊2.5万円〜3.5万円出せば、クラブラウンジへのアクセス権が付いた部屋が取れます。ここでは朝食はもちろん、アフタヌーンティーや夕方のカクテルタイムが無料で楽しめ、これだけで食事代の大部分をカバーできてしまうことも。そして、昼間は「スパ」に投資します。街中の安マッサージではなく、一軒家を改装した高級スパや、ホテルのシグネチャースパで、3時間の全身トリートメントを受けてみてください。料金は1.5万円〜2.5万円程度。熟練のセラピストによる至福の時間と、細やかなホスピタリティは、日頃のストレスを完全に消し去ってくれるはずです。
夜のハイライト:ルーフトップバーとリバークルーズ
夜はバンコクの夜景を独り占めできるルーフトップバーへ。例えば「シロッコ」や「ティチュカ」といった有名どころでカクテルを頼めば、1杯4,000円近くすることもありますが、その景色と開放感は他では得られません。10万円の予算があれば、ここで数杯飲んでも痛くも痒くもありません。さらに、チャオプラヤー川のディナークルーズも外せません。2,000バーツ(約9,000円)も出せば、生演奏を聴きながらライトアップされたワット・アルンを眺める贅沢なディナーが楽しめます。こうした「点」の贅沢を繋ぎ合わせることで、10万円という予算は、一生モノの思い出へと姿を変えます。駐在員の私ですら、ここまでの贅沢は年に数回しかできません。短期集中型の10万円プラン、自分への究極のご褒美として全力でおすすめします。
タイでの10万円の価値で1か月生活する秘訣
ここからは少し視点を変えて、10万円という予算を「短期間の贅沢」ではなく「1ヶ月間の生活」として機能させる方法を深掘りしていきます。実は、バンコク以外の選択肢を視野に入れることで、10万円の価値は魔法のように膨らみます。タイの多様性を味方につけるのがコツですよ。
チェンマイなど地方都市での生活費の安さ
もしあなたがノマドワーカーであったり、長期休暇を利用して「暮らすような旅」をしたいと考えているなら、10万円の価値を最大限に高める場所はバンコクではなく、北部にある「チェンマイ」かもしれません。チェンマイは「タイの京都」とも呼ばれる歴史ある街ですが、生活コストの低さから、世界中のデジタルノマドが集まる聖地としても知られています。バンコクと比べると、生活費全般が2割から3割ほど安い印象です。
例えば家賃ですが、バンコクの中心部で10万円生活をしようとすると、家賃に3.5万円〜4.5万円(約8,000〜10,000バーツ)を割くことになり、かなりタイトな予算になります。しかしチェンマイなら、2.5万円(約6,000バーツ)も出せば、プールやジム、家具付きの非常に清潔なスタジオタイプのコンドミニアムが見つかります。これだけで、自由に使えるお金が月に1.5万円も増える計算になります。食費についても、チェンマイは北タイ料理の宝庫。カオソーイ(カレーラーメン)が40バーツ(約180円)で食べられる名店がそこら中にあり、毎日外食をしても食費を3万円以下に抑えることは容易です。10万円あれば、週末に少しおしゃれなカフェ巡りをしたり、近郊の国立公園へ遊びに行ったりしても、月末にしっかりとお金が残るでしょう。
チェンマイでの1ヶ月ルーティン例
朝は近くの市場で新鮮なフルーツとコーヒーを買い、昼はノマドカフェで仕事や読書、夜は地元の食堂かナイトマーケットで夕食。合間に1時間250バーツ(約1,100円)のマッサージ。こんな生活が10万円の予算内で、しかも余裕を持って実現できてしまいます。「バンコクでは10万円はサバイバルに近いが、チェンマイなら中産階級の生活ができる」。この差を理解することが、長期滞在における10万円の価値を理解する最大のポイントです。落ち着いた環境で、自分を見つめ直したい。そんな方にとって、チェンマイでの10万円生活は、人生の宝物になるような豊かな体験を提供してくれるはずです。
寝台列車を利用した都市間の移動コスト
1ヶ月間タイに滞在するなら、一つの都市に留まるのはもったいないですよね。でも、頻繁に国内線(飛行機)を使うと、10万円の予算はあっという間に削られてしまいます。そこで駐在員の私が提案するのが「寝台列車(CNP: State Railway of Thailand)」を駆使した移動術です。これ、単なる移動手段としてだけでなく、宿泊費を1泊分浮かせられる「最強の節約・体験ハイブリッド術」なんです。
例えば、バンコクからチェンマイまで移動する場合、最新の中国製車両「特急10号」や「9号」を利用すると、2等寝台(エアコン付きの下段)で1,000バーツ(約4,500円)強です。夕方の18時頃にバンコクを出発し、翌朝の7時頃にチェンマイに到着します。飛行機ならLCCでも片道1,500バーツ〜2,000バーツほどかかり、さらに空港までの往復交通費や、その日の宿泊代(5,000円〜)が別途必要になります。寝台列車なら、約4,500円で「移動」と「宿泊」を同時に済ませられ、さらに車内での情緒あふれる旅体験まで付いてくる。10万円生活において、この数千円の差は非常に大きく、現地での贅沢な食事数回分に相当します。
寝台列車のチケットは非常に人気で、特にエアコン付きの車両は発売開始直後に埋まってしまうことも。タイ国鉄の公式予約サイト(D-Ticket)で、30日前(※現在は運用が変更される場合があるため、公式HPで要確認)から予約可能です。特に下段(Lower Berth)は窓があり広く感じるため、早めの確保が必須ですよ。
列車旅の醍醐味は、夜の帳が下りる中で食べる車内食(お弁当)や、駅に停車するたびに聞こえる現地の音、そして朝起きた瞬間に窓の外に広がるタイ北部の山々の風景です。飛行機で一気に飛んでしまうのは簡単ですが、ゆっくりと大地を踏み締めるように移動することで、タイという国の広さや空気感をより深く理解できるはずです。浮いた予算で、チェンマイに到着した日のランチを少し豪華にする。そんなメリハリのある使い方ができるのも、寝台列車移動の隠れた魅力なんですよね。
ドンキホーテでお得に買い物をする方法
タイ、特にバンコクで1ヶ月生活していると、ふと日本の味が恋しくなったり、使い慣れた日本の日用品が必要になったりする瞬間があります。そんな時の救世主が「DON DON DONKI(ドン・キホーテ)」です。バンコク市内にも、トンローやMBKセンター、シーロム、プロンポンなど主要エリアに続々と進出しています。しかし、ここで闇雲に買い物をすると、10万円生活は一瞬で破綻します。なぜなら、日本からの輸入品は、日本の定価の2倍から3倍することも珍しくないからです。
では、10万円生活の中でどうドンキを活用すべきか。コツは「閉店間際の値引き」と「タイ製・近隣諸国製の日本ブランド」を狙うことです。ドンキのお惣菜やお弁当コーナーは、夜20時〜21時を過ぎると、驚くような値引きシールが貼られます。定価250バーツの豪華なお寿司セットが半額になっていたり、日本の味がしっかり再現された唐揚げ弁当が100バーツ以下になっていたりすることも。これをうまく利用すれば、1食500円以下で高品質な和食が楽しめます。また、ドンキのプライベートブランド「情熱価格」の商品の中には、タイの工場で作られているものもあり、これらは輸入品よりも圧倒的に安く、品質も日本の基準を守っているため非常にお得です。
ドンキでの罠に注意
日本の有名なお菓子や調味料は、パッケージが同じでも「輸入品」扱いのため非常に高価です。例えば、日本で150円のカップ麺が、タイでは100バーツ(約450円)することもあります。10万円の予算を守るためには、「どうしても譲れない日本の味」に絞って購入し、代用できるものは地元のスーパーや市場で探すという使い分けが必須です。
ドンキは単なる買い物スポットではなく、海外生活における「精神安定剤」のような役割も果たしてくれます。10万円生活という制約の中でも、たまには日本のクオリティを享受してリフレッシュする。そのための「賢い利用法」を知っておくことが、長期滞在を完走するための秘訣なんですよ。
生活に欠かせないスーパーや自炊のコスト
1ヶ月10万円という予算でタイ生活を完走するための最後の砦、それが日常の食生活のコントロールです。ここで多くの人が「節約といえば自炊だ!」と考えがちですが、タイにおいてはその常識が必ずしも当てはまりません。駐在員の私から見たリアリティを言うと、「一人暮らしなら自炊よりも、スーパーと屋台のハイブリッドが最も安上がり」という事実があります。
タイのスーパーマーケットには、庶民派の「Big C」や「Lotus’s」、少し高級な「Gourmet Market」や「Tops」などがあります。10万円生活の強い味方は、間違いなくBig CやLotus’sです。ここでは、鶏肉や豚肉、新鮮なフルーツが非常に安く手に入りますが、日本のような「1人分のおかずパック」のバリエーションは少なく、自炊をしようとすると調味料を一から揃えるコストや、食材を余らせてしまうリスクが発生します。一方で、タイの屋台やフードコートなら、1食約300円で出来立ての温かい料理が食べられます。キッチン付きの部屋を借りたとしても、ガッツリ料理をするよりは、スーパーで買ったパンやヨーグルトを朝食にし、昼夜は外の屋台で買ってきたものを部屋で食べる「ナーム(持ち帰り)」スタイルが、ガス代や電気代、時間を考えても圧倒的に効率的です。
| 食品・日用品例 | スーパーでの価格目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 水(1.5L) | 13〜15バーツ(約60〜70円) | まとめ買いがさらにお得。 |
| 卵(10個) | 60〜80バーツ(約270〜360円) | 物価高の影響で少し上がっています。 |
| ビール(350ml缶) | 40〜50バーツ(約180〜230円) | 現地ブランド(Chang, Singha)の場合。 |
| カットフルーツ | 30〜50バーツ(約140〜230円) | 市場や屋台の方が安いことも多い。 |
1ヶ月の食費予算を3万円(1日1,000円)に設定した場合、朝食:150円(スーパーのパン・牛乳)、昼食:350円(フードコート)、夕食:500円(屋台+飲み物)という配分で、かなり満足度の高い食生活が送れます。タイのスーパーは夜の20時を過ぎると、お惣菜の割引だけでなく、パンの詰め合わせやフルーツの値引きも始まります。このタイミングを狙って翌朝の食事を確保するのが、10万円生活を成功させるルーティンです。タイの豊かな食文化を「自炊」という枠に閉じ込めず、スーパーと屋台を賢く使い分けることで、予算以上の豊かさを実感できるはずですよ。ただし、生水は飲まない、屋台の衛生状態を自分の目で確認するといった基本的な健康管理だけは、せっかくの10万円を治療費に変えないために徹底してくださいね。
まとめ:タイでの10万円の価値と賢い使い方
この記事を通じて、2025年における「タイでの10万円の価値」を多角的に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。短期の観光で、日本以上のホスピタリティと贅沢を凝縮して味わうこともできれば、チェンマイのような地方都市で、一ヶ月間ゆったりと「自分らしい生活」を営むこともできる。10万円という予算は、タイという国が持つ多様性と可能性を最大限に引き出すための、魔法の鍵のような存在です。
かつての「何でも安かったタイ」は確かに変化し、インフレや円安の波も押し寄せています。しかし、工夫次第で得られる体験の質は、依然として世界トップクラスのコストパフォーマンスを誇ります。今回ご紹介したホテル選びのコツや、寝台列車の活用、スーパーと屋台の使い分けなどを参考に、あなただけの「最高の10万円プラン」を組み立ててみてください。私自身、駐在生活の中で日々感じているのは、タイは「お金をかけるべき場所」と「節約しても楽しめる場所」が非常にはっきりしている国だということです。そのメリハリを理解することこそが、10万円の価値を120%に引き出す唯一の方法かもしれません。
本記事に記載した数値、物価、為替レート、および店舗情報は2025年現在の一般的な目安であり、常に変動する可能性があります。正確かつ最新の状況については、タイ政府観光庁(TAT)公式サイトや、現地ニュースサイト、各サービス提供会社のHPをご自身で必ずご確認ください。また、1ヶ月の生活費などは個人のライフスタイルにより大きく異なりますので、余裕を持った予算計画をおすすめします。
最後に一つだけ。10万円という予算に縛られすぎて、心から「やりたい!」と思った体験を諦めないでくださいね。もし10万円を少し超えてしまったとしても、そこで得た感動や知識は、後の人生できっとそれ以上の価値を持って返ってきます。ポジオのタイ駐在日記は、これからもあなたのタイ滞在を応援しています。それでは、素晴らしいタイの旅を楽しんできてくださいね!
(この記事に関するご質問や、最新の現地情報のリクエストがあれば、ぜひコメント欄やSNSで教えてください!)



