こんにちは!ポジオのタイ駐在日記、運営者の「ポジオ」です。
「タイなら月10万円あればプール付きのコンドミニアムで、毎日マッサージ三昧の王様のような暮らしができる」
そんな夢のような噂を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?かつてバックパッカーの聖地とされ、「物価が安い国」の代名詞でもあったタイ・バンコク。しかし、世界的なインフレや記録的な円安が進んだ2025年の今、その常識は過去のものとなりつつあります。これからタイへの旅行や移住、あるいは長期滞在を計画している方にとって、「日本円の10万円が現地でどれくらいの価値を持つのか」というリアルな肌感覚は、計画の成否を分ける最も重要な情報と言っても過言ではありません。
実際のところ、今のレートで10万円両替すると手元に何バーツ残るのか?その金額でどれくらいの贅沢ができるのか?あるいは、生活するには全く足りないのか?
この記事では、バンコクに駐在し、日々変動する物価と為替を肌で感じている私ポジオが、2025年現在の最新情報に基づいて、10万円の価値を徹底的に解剖します。旅行者の方も、移住検討者の方も、この記事を読めば「予算10万円」で描けるリアルな未来図が見えてくるはずです。
- 2025年のレートで10万円が何バーツになるか正確な換算目安
- バンコクでの1ヶ月の生活費において10万円が持つ現実的な価値
- 航空券込みの旅行予算として10万円は十分かどうかの判断基準
- 現地滞在費として10万円を使う場合の食事や観光のグレード感
タイにおける10万円の価値と現実
かつては「日本の物価の3分の1」と言われ、少ない予算でも優雅に過ごせると言われていたタイですが、ここ数年の急激な円安とタイ経済の著しい成長により、その状況は劇的に変化しています。まずは、2025年現在のレートに基づき、10万円がタイ社会において実際にどの程度の購買力(パワー)を持つのか、生活者の視点からシビアに解説していきます。
10万円は何バーツに換算できる?
タイでの計画を立てる上で全ての基準となるのが、「10万円が何バーツになるか」という為替レートの計算です。これを甘く見積もっていると、現地に到着してから「あれ?思ったよりお金が足りない…」という事態になりかねません。
2025年9月時点での市場レートは、およそ1タイバーツ=約4.6円で推移しています。これを基に、10万円を単純に計算してみましょう。
【市場レートでの計算】
100,000円 ÷ 4.6円 ≒ 21,739バーツ
計算上は約21,700バーツとなりますが、ここで注意しなければならないのが「両替手数料」や「隠れコスト」の存在です。私たちがニュースで見る為替レート(仲値)でそのまま両替できるわけではありません。両替所や銀行もビジネスですから、当然そこに手数料が上乗せされます。
一般的に、バンコク市内の優良両替所(スーパーリッチなど)であっても、市場レートよりわずかに悪いレートが適用されます。これが空港の銀行窓口や日本の空港となると、手数料が大きく跳ね上がり、10%近く目減りしてしまうことも珍しくありません。さらに、クレジットカードのキャッシングを利用する場合や、現地のATMから日本円口座のお金を引き出す場合も、ATMオーナー手数料(220バーツ=約1,000円など)やカード会社の為替手数料が発生します。
これらを踏まえると、実際に私たちが現地で自由に使える現金として手にするのは、「約20,000バーツ 〜 21,000バーツ」と見積もっておくのが最も現実的で安全です。
では、この「2万バーツ」というのは、タイの社会においてどの程度の金額なのでしょうか?
参考までに、タイの首都バンコクにおける新卒(大卒)の初任給は、職種にもよりますが一般的に15,000バーツ〜25,000バーツ程度と言われています。つまり、日本円の10万円は、現地の若手社会人の「月収1ヶ月分」とほぼ同等の価値ということになります。
「現地の人の給料と同じなら、1ヶ月暮らせるのでは?」と思うかもしれませんが、外国人が現地の人と同じ生活水準(家賃数千バーツのローカルアパート、冷房なし、バス移動、屋台食のみ)で暮らすのは、セキュリティや言葉の壁、衛生面でのストレスを考えると非常にハードルが高いのが現実です。10万円は決して「大金」ではなく、「現地の一般的な生活費1ヶ月分」という感覚を持つことが、2025年のタイを理解する第一歩ですね。
タイ生活1ヶ月は10万円で可能か
「タイなら月10万円でプール付きコンドミニアムに住んで王様暮らし」。
移住を夢見る方の背中を押してきたこの甘い言葉ですが、2025年のバンコクにおいて、これはほぼ過去の幻想と言っていいでしょう。厳しい現実をお伝えすることになりますが、これが偽らざる現状です。
私が実際にバンコクで生活している肌感覚や、最新の物価調査に基づいた生活費シミュレーションを行うと、日本人がバンコクで「そこそこ快適」な生活を送るためには、もっと多くの予算が必要です。ここでの「そこそこ快適」とは、以下のような生活水準を指します。
- セキュリティのしっかりしたコンドミニアムに住む(プール・ジム付き)
- 毎日エアコンを使って快適に眠る
- 基本はローカルフードだが、週に数回は日本食やカフェを楽しむ
- 移動はBTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)を利用する
- スマホで高速インターネットを利用する
このレベルの生活を維持するために必要な金額は、月額約40,500バーツほど。これを日本円(1バーツ4.6円換算)に直すと、なんと約186,300円近くになります。10万円の予算では、この半分程度しか賄えないことになります。
以下に、生活レベル別の費用目安をまとめてみました。
| 生活レベル | 費用の目安(バーツ) | 日本円換算(目安) |
|---|---|---|
| 最低限の質素な生活(ローカルアパート、全食屋台、エアコン極少) | 約22,500バーツ | 約103,500円 |
| そこそこ快適な生活(コンドミニアム、たまに日本食、適度な娯楽) | 約40,500バーツ | 約186,300円 |
| ゆとりある生活(中心部コンド、頻繁な外食、旅行やゴルフ) | 約66,500バーツ | 約305,900円 |
表を見ていただければ分かる通り、極限まで切り詰めた「最低限の質素な生活」であれば、計算上はようやく10万円(約22,000バーツ前後)で到達できるラインです。しかし、これは予算の余白が全くない状態です。もし体調を崩して病院に行けば、保険に入っていなければ数千バーツ〜数万バーツが飛び、一瞬で生活が破綻します。
さらに、この試算には「ビザの取得・更新費用」「一時帰国の航空券代」「日本での住民税や年金支払い」などは含まれていません。これらを考慮すると、10万円だけでタイに長期滞在・移住しようとするのは、正直に申し上げて無謀な挑戦と言わざるを得ません。「10万円生活」は、あくまで現地の事情に精通し、タイ語を駆使してローカル価格で生き抜く術を持った上級者向けのサバイバルプランだと認識しておきましょう。
円安と物価高による価値の変化
なぜここまで、私たち日本人にとって「10万円の価値」が変わってしまったのでしょうか。かつて味わったあのお得感はどこへ行ってしまったのでしょうか。その原因は、単純な為替の問題だけではなく、「円安バーツ高」と「タイ国内の物価上昇(インフレ)」という2つの波が同時に押し寄せていることにあります。
まず為替の影響ですが、時計の針を少し戻してみましょう。数年前までは「1バーツ=3円台」だった時期も長くありました。仮に1バーツ3.5円で計算すると、10万円は約28,500バーツになります。さらに遡って3.0円時代なら、約33,300バーツです。
- 1バーツ3.0円時代: 10万円 = 約33,300バーツ
- 1バーツ4.6円現在: 10万円 = 約21,700バーツ
見てください。私たちは何もしていないのに、ただ為替が変わったというだけで、現地で使えるお金が1万バーツ以上(日本円換算で約5万円分!)も消滅してしまったことになります。3万バーツあれば、今でもそれなりに余裕のある生活が視野に入りますが、2万バーツではカツカツです。この「資産価値の3割減」は、生活の質に直結する深刻な問題です。
それに追い打ちをかけるのが、タイ国内の物価上昇です。タイ経済の発展に伴い、人件費が上がり、それに連動してサービス料や商品価格も上昇しています。特にバンコクの中心部ではその傾向が顕著です。
例えば、屋台の料理も以前は30〜40バーツが当たり前でしたが、今は50〜60バーツ以上するお店が増えました。コンビニの水やジュース、日用品もじわじわと値上がりしています。また、電気代の高騰も大きな話題となっており、エアコンを常時使用する家庭では、電気代だけで数千バーツ(1万円以上)請求されることも珍しくありません。
特に注意したいのが「日本と同じもの」を求めたときの価格です。乳製品、ワインやビールなどのアルコール類、日本の調味料やお菓子などの輸入品は、関税や輸送費、そしてバーツ高の影響で、日本で購入するよりも1.5倍〜2倍近く高いのが現状です。「タイは物価が安いから」という先入観のまま日本の感覚で買い物をすると、レジで合計金額を見て青ざめることになります。
バンコクの家賃相場と10万円
生活費の大部分を占め、生活の満足度を左右する「住居」。もし予算10万円(約21,700バーツ)の中で家賃も賄い、かつ生活費も残そうとするなら、住まい探しは困難を極めます。
バンコクの主要エリアごとの家賃相場と、10万円生活における現実的な選択肢を見ていきましょう。
1. プロンポン・トンロー・エカマイ(日本人人気エリア)
駐在員が多く住み、日本語対応の病院やスーパーが揃う最も便利なエリアです。しかし、ここの家賃相場は1LDKのコンドミニアムで25,000バーツ〜40,000バーツ以上が一般的。古い物件や狭いスタジオタイプを探せば稀に安い物件もありますが、基本的には予算10万円では「家賃を払ったら手元に何も残らない(あるいは足りない)」という状態になります。このエリアに住むのは、予算10万円では諦めざるを得ません。
2. オンヌット・プラカノン(中心部周辺エリア)
BTS(スカイトレイン)で中心部から数駅離れたこのエリアは、利便性と家賃のバランスが良く、現地採用の日本人や長期滞在者に人気です。家賃相場は1LDKで15,000バーツ〜25,000バーツ程度。10万円(約21,700バーツ)の予算なら、家賃15,000バーツの物件を選べば住むことは可能です。しかし、残りは6,700バーツ(約3万円)。これで1ヶ月の食費、光熱費、通信費を賄うのは至難の業です。
3. バンナー、ウドムスックなどの郊外、またはMRT沿線
10万円生活で現実的な選択肢となるのがこのエリアです。駅から少し離れる、あるいは都心から離れた郊外であれば、8,000バーツ〜10,000バーツ程度で、プール・ジム付きの比較的新しいコンドミニアムが見つかることもあります。
家賃を10,000バーツ(約46,000円)に抑えれば、残りの予算は約11,700バーツ(約54,000円)。これなら、質素に暮らせばなんとか生活が成り立つ計算になります。
【住居探しのポイント】
10万円生活を目指すなら、日本人向けの不動産屋が扱う物件(高価格帯が中心)ではなく、現地のウェブサイトやFacebook、あるいは直接アパートを回って見つける「ローカルアパート(コンドミニアムではない物件)」も視野に入れる必要があります。ただし、契約書がタイ語のみだったり、管理人が英語を話せなかったりするケースも多いため、相応の語学力と交渉力が求められます。
10万円で楽しめる食事のレベル
続いて「食」についてです。もし、家賃や光熱費は別予算で確保しており、純粋に「食費や娯楽費として使えるお小遣いが10万円(約21,700バーツ)」あるのだとしたら、話は全く変わってきます。この場合、バンコクではかなり豊かで満足度の高い食生活が送れるでしょう。
バンコクの食事事情は、価格帯の幅が非常に広いのが特徴です。
- 屋台・路面店: 1食 50〜80バーツ(約230〜370円)。カオマンガイやパッタイなど、安くて美味しい庶民の味方。
- フードコート: 1食 60〜100バーツ(約280〜460円)。ショッピングモール内にあり、清潔でエアコンも効いています。
- 一般的なレストラン・カフェ: 1食 200〜400バーツ(約920〜1,840円)。日本と変わらないか、少し安いくらいの感覚。
- 日本食チェーン(大戸屋、やよい軒など): 定食で 250〜400バーツ(約1,150〜1,840円)。日本より割高ですが、味のクオリティは安定しています。
- 居酒屋・焼肉: お酒を飲んで1回 1,000〜2,000バーツ(約4,600〜9,200円)。
- 高級ホテルのランチビュッフェ: 1,500バーツ〜(約6,900円〜)。
もし食費に月10万円(約21,700バーツ)使えるなら、1日あたり約700バーツ使えます。これは、「昼はフードコートで節約し、夜は居酒屋でビールを飲みながら食事」といった生活を毎日続けても余裕がある金額です。週末にはホテルのビュッフェに行ったり、お洒落なカフェ巡りをしたりすることも十分に可能です。
しかし、先ほど触れたように「生活費全体(家賃込み)で10万円」の場合は、食費に回せるのは月5,000〜6,000バーツ(約23,000〜28,000円)程度になります。1日あたり150〜200バーツ。これでは、朝昼晩すべてを屋台か自炊で済ませる必要があり、カフェのコーヒー(1杯100バーツ)すら贅沢品となってしまいます。
10万円の価値は、「それが生活費全体なのか、お小遣いなのか」によって、天国と地獄ほどに変わってくるのです。
タイ旅行での10万円の価値と使い道
ここまでは「生活・移住」という長期的な視点でシビアな現実をお伝えしましたが、視点を変えて「短期の旅行」として見ると、10万円という金額はまだまだ大きな可能性を秘めています。航空券を含めるかどうかでその価値は大きく変わりますが、工夫次第で日本国内旅行よりも遥かにリッチで非日常的な体験が可能です。
10万円あればタイで豪遊できる?
結論から申し上げますと、もしあなたが「航空券やホテル代は既に支払っており、現地での滞在費(食事・移動・観光・買い物)として10万円使える」という状況であれば、バンコクで間違いなく「豪遊」が可能です。
現地で自由に使えるお金が10万円(約21,700バーツ)あると想定してください。2泊3日や3泊4日の滞在期間であれば、以下のような贅沢なプランを全て詰め込んでも、まだお釣りが来る可能性があります。
- 毎日の極上スパ体験: 街中のマッサージではなく、高級ホテルのスパや有名店(Let’s RelaxやHealth Landの上位コースなど)で2〜3時間のパッケージを受ける(1回 2,500〜3,500バーツ × 3日 = 約10,000バーツ)。
- 絶景ルーフトップバーでの乾杯: 「シロッコ」や「ヴァーティゴ」といった世界的に有名なルーフトップバーで、夜景を見下ろしながらカクテルを楽しむ(1杯+チャージで約1,500バーツ)。
- ミシュラン掲載店でのディナー: 星付きのタイ料理レストランや、高級フレンチ・イタリアンでコース料理を堪能する(1回 3,000〜5,000バーツ)。
- 移動は全てGrabプレミアム: 暑い中歩くことなく、配車アプリGrabで快適な車種を指定してドア・ツー・ドアの移動(3泊で約2,000バーツ)。
これらを合計しても約17,000バーツ前後。まだ4,000〜5,000バーツ(約2万円分)残っています。これだけあれば、お土産を大量に買ったり、さらにアクティビティを追加したりすることも余裕です。
一方で、これが「航空券代とホテル代も含めて総額10万円」という予算設定だと話は別です。「豪遊」は難しくなりますが、それでも知恵と工夫次第で、標準的な楽しい海外旅行は十分に実現可能です。
2泊3日の旅行費用と10万円
では、「総額10万円」でタイ旅行に行く場合、どのようなプランになるのでしょうか?2025年現在、エコノミークラスを利用した2泊3日〜3泊4日のタイ旅行費用の相場は、大人1名あたり9万円〜15万円ほどと言われています。つまり、10万円は「相場の下限に近い予算」ということになります。
しかし、諦める必要はありません。以下のポイントを押さえれば、10万円以内での旅行は十分に可能です。
【予算10万円(航空券・ホテル込)のリアルなプランニング】
- 1. 航空券:LCCのセールを狙い撃ちする
- エアアジアX、ZIPAIR、PeachなどのLCC(格安航空会社)を利用します。通常期でも往復6〜7万円程度ですが、セール時期を狙えば往復4〜5万円台で確保できることもあります。これが予算達成の最大の鍵です。
- 2. ホテル:コスパ最強の「スタンダードホテル」を選ぶ
- バンコクのホテルはレベルが高く、1泊1部屋1,500〜2,000バーツ(約7,000〜9,000円)も出せば、プール付きで清潔、立地も良い3〜4つ星ホテルに泊まれます。友人と2人で泊まれば、1人あたりの負担は1泊3,500円〜4,500円程度。2泊で1万円以下に抑えられます。
- 3. 現地滞在費:残りの予算を楽しむ
- 航空券5万円+ホテル1万円=合計6万円。残りの4万円(約8,700バーツ)が現地で使えるお金です。豪遊まではいきませんが、美味しいタイ料理を食べ、マッサージに行き、観光を楽しむには十分な金額です。
このように、航空券の価格さえ抑えられれば、総額10万円でも決して「貧乏旅行」ではなく、快適なホテルに泊まって現地を楽しむ旅行が実現できます。
10万円で買えるお土産と買い物
「買い物天国」とも呼ばれるタイ。10万円の予算(現地滞在費)があれば、自分へのご褒美から職場へのバラマキ土産まで、スーツケースがいっぱいになるほどの買い物が楽しめます。
バラマキ土産ならスーパーマーケットへ
「Big C(ビッグシー)」や「Gourmet Market(グルメマーケット)」などの大型スーパーマーケットは、お土産の宝庫です。
- ドライマンゴー: 1袋数百円〜。定番中の定番。
- プリッツ(ラーブ味・トムヤムクン味): 1箱数十円。箱買いしても安い。
- タイ料理ペースト・インスタント麺: 自宅でタイの味を再現。1つ数十円〜数百円。
- ヤードム(嗅ぎ薬): スッキリする香りのスティック。1本数十円。
これらをカゴいっぱいに買っても、数千円〜1万円程度で収まります。
自分へのご褒美・高品質なお土産
一方で、少し良いものを買おうとすると、予算管理が必要です。例えば、タイシルクの最高峰ブランド「ジムトンプソン」。美しいスカーフやバッグ、ネクタイなどは品質もデザインも一級品ですが、価格もそれなりにします。ポーチで1,000バーツ〜、バッグなら数千バーツ〜、スカーフも数千バーツします。
また、タイ発のスパブランド(HARNNやTHANNなど)のボディケア製品も人気ですが、これらも日本で購入するよりは安いものの、シャンプーやオイル1本で数百バーツ〜1,000バーツ以上します。「せっかくだから」とこれらを複数購入すると、10万円(約2万バーツ)の予算でもあっという間に半分近く使ってしまうことになります。
賢く買い物をするなら、BTSバンチャック駅近くにある「ジムトンプソン アウトレット」がおすすめです。定価の半額以下で販売されている商品もあり、予算内で良質なシルク製品を手に入れるチャンスです。
マッサージや観光に使う予算
タイ旅行の最大の魅力とも言える「マッサージ」と「寺院巡り」。これらは物価が上がったとはいえ、日本や欧米に比べればまだまだ割安感があり、コストパフォーマンスは抜群です。
マッサージ・スパ
街中にある一般的なマッサージ店(ロードサイドのお店)であれば、1時間 300〜400バーツ(約1,380〜1,840円)が相場です。チップ(50〜100バーツ程度)を含めても2,000円強で、全身をほぐしてもらえます。これなら、滞在中に毎日通っても財布へのダメージは軽微です。
少し奮発して、個室で施術を受けられる中級店やホテルのスパに行くと、1,000バーツ〜3,000バーツ程度になります。予算10万円(滞在費のみ)なら、最終日にこのクラスのスパを予約して旅の疲れを癒やすのが最高のプランですね。
観光スポットの入場料
バンコク観光のハイライトである3大寺院の入場料は以下の通りです(2025年現在)。
- ワット・プラケオ(エメラルド寺院)&王宮: 500バーツ(約2,300円)
- ワット・ポー(涅槃寺): 300バーツ(約1,380円)
- ワット・アルン(暁の寺): 200バーツ(約920円)
3つ全てを回っても合計1,000バーツ(約4,600円)。世界的な観光名所をこれだけの予算で巡れるのは非常に魅力的です。ただし、近年注目されている高層ビルの展望台「マハナコン・スカイウォーク」などは、入場料だけで1,000バーツ近くかかる場合もあるので、行きたい場所の料金は事前にチェックしておきましょう。
10万円をお得に両替する方法
最後に、虎の子の10万円を少しでも多くバーツに変えるための重要なテクニックをお伝えします。先述の通り、場所によってレートは大きく異なり、最悪の場合数千円分の損をしてしまいます。
絶対に避けるべき場所
- 日本の空港・銀行: 最もレートが悪いです。現地に着いてからのタクシー代など、必要最低限(数千円分)以外は両替してはいけません。
- タイの空港の入国審査前・手荷物受取所の両替所: ここもレートが悪く設定されています。
- ホテルのフロント: 便利ですが、手数料が高く設定されていることがほとんどです。
おすすめの両替方法
最もお得なのは、バンコク市内の高レート両替所を利用することです。特に有名なのが「Super Rich(スーパーリッチ)」というお店(緑色とオレンジ色の看板があります)。パスポートを持参すれば、市場レートにかなり近い良心的なレートで両替してくれます。
また、現金を大量に持ち歩くのが不安な方には、「海外で使えるデビットカード(GLOBAL PASSやRevolutなど)」の活用を強くおすすめします。これらのカードを使えば、街中のATMから必要な分だけバーツを引き出すことができます。特にGLOBAL PASSなどは、条件を満たせば海外ATM利用手数料が無料になったり、キャッシュバックされたりする特典があり、両替所を探す手間も省けて一石二鳥です。
【ATM利用時の注意点:DCC取引】
ATMで現金を引き出す際、画面に「Conversion Rate」などの文字とともに、「日本円で決済しますか?タイバーツで決済しますか?」という選択肢が出ることがあります。これはDCC(Dynamic Currency Conversion)と呼ばれる仕組みで、ここで「日本円」を選ぶと、ATM運営会社が独自に設定した非常に悪いレートが適用されてしまいます。
ATMでは必ず「現地通貨(タイバーツ)で決済(Without Conversion)」を選択してください。これだけで数%の手数料を節約できます。
2025年のタイで10万円の価値まとめ
記事のポイントをまとめます。現在のタイ・バンコクにおける「10万円」の価値は、以下のようになります。
- 移住・生活費として:10万円(約21,700バーツ)は、現地の若手社会人の月収と同等ですが、日本人が安全かつ快適に暮らすには足りません。あくまで「最低限の生活」ラインであり、余裕のある暮らしには月18万円以上の予算が必要です。
- 旅行(航空券込み)として:LCCのセールを活用し、ホテルをスタンダードクラスに抑えれば、総額10万円での旅行は十分に可能です。ただし、現地での贅沢は控えめになります。
- 旅行(滞在費のみ)として:現地で使えるお小遣いが10万円なら、食事・スパ・買い物を我慢せずに楽しめる「プチ豪遊」が可能です。満足度は非常に高くなるでしょう。
円安や物価高の影響で、「タイ=激安」という時代は確かに終わりました。しかし、それはタイの魅力がなくなったことを意味しません。美味しい食事、温かい人々、活気ある街並み、そして癒やしのマッサージ。これらは依然として私たちを惹きつけてやみません。
10万円という予算の「今のリアルな価値」を正しく理解し、メリハリのある使い方をすることで、バンコクでの滞在はきっと素晴らしいものになるはずです。この記事が、あなたのタイ計画の一助になれば幸いです。
(出典:
※本記事に記載しているレート(1バーツ=4.6円)や価格、手数料等の情報は2025年9月時点のものです。為替レートや物価は常に変動しますので、渡航の際は必ず最新情報をご確認ください。


