タイでの銀行口座開設は、駐在や移住準備中の日本人にとって重要なステップです。2025年の最新情報を基に、おすすめの銀行や手続きを解説します。多くの方が、タイで非居住者でも銀行口座を開設できますか?という疑問や、リタイアメントビザでの手順、日本にいながら海外の口座開設はできますか?といった点を気にされています。また、タイで銀行口座を開設するのにどのくらい時間がかかりますか?、開設代行の利用価値はあるのか、さらには銀行口座は海外赴任でバレるのか、といった税務上の懸念もあるでしょう。この記事では、クルンシイ銀行(アユタヤ銀行)など日本語サポートが充実した銀行の紹介を含め、タイの銀行口座開設に関する疑問に答えます。 もうすぐタイ旅行!必需品リストはこちら
- 日本人が口座開設しやすいおすすめ銀行
- ワークパーミットなし(駐在妻・リタイアメント)の開設条件
- 口座開設の所要時間や必要書類
- 2025年の最新規制と注意点
タイでの銀行口座開設、2025年の基本ガイド
- タイの銀行口座開設 おすすめは?
- 日本人が口座開設しやすい銀行
- クルンシイ銀行の日本語サポート
- タイで銀行口座を開設するのにどのくらい時間がかかりますか?
- 開設 代行サービスの利用価値
タイの銀行口座開設 おすすめは?
タイで生活する上で銀行口座は不可欠ですが、言語の壁が心配な方も多いでしょう。結論から言えば、日本語サポートが充実している銀行を選ぶことが最もおすすめです。
タイには多くの銀行がありますが、特に日本人駐在員や長期滞在者に選ばれているのは、バンコク銀行、アユタヤ銀行(クルンシイ銀行)、カシコン銀行の3行です。これらの銀行は、タイ国内の主要都市、特にバンコクやシラチャにおいて、日本人向けの窓口や日本語対応可能なスタッフを配置している支店を持っています。
タイ語や英語に自信がなくても、口座開設の手続きからアプリの使い方、送金に関する相談まで日本語で対応してもらえるため、安心して利用を開始できます。特にタイの銀行アプリは非常に高機能で、QRコード決済や公共料金の支払いなど、生活のあらゆる場面で活躍するため、開設時にしっかりとサポートを受けられる銀行を選ぶことが重要です。
日本人が口座開設しやすい銀行

前述のおすすめ3銀行について、日本人が利用しやすい具体的な理由や特徴を紹介します。
どの銀行も一長一短ありますが、生活の拠点や利用目的に合わせて選ぶのが良いでしょう。特にアプリの使い勝手は日常生活に直結します。
バンコク銀行 (Bangkok Bank)
タイで最も大きな商業銀行であり、信頼性が高いのが特徴です。タイ国内に1,000を超える支店網を持ち、ATMの設置台数も最多クラスです。
バンコクのシーロム本店には、古くから日本語対応の専門窓口(ジャパンデスク)が設置されており、多くの日本人がここで口座を開設しています。パスポートや労働許可証(ワークパーミット)などの必要書類が揃っていれば、日本語でスムーズに手続きを進められます。また、日本にも東京と大阪に支店がありますが、これらの日本支店ではタイ国内の新規口座開設は行えないため注意が必要です。
アユタヤ銀行 (Bank of Ayudhya / Krungsri)
「クルンシイ銀行」の愛称で知られ、日本の三菱UFJ銀行の傘下に入っていることが最大の強みです。日系企業とのつながりが強く、日本人向けのサービスが非常に充実しています。
エムクオーティエ支店やトンソン支店など、バンコクの主要エリアに日本語デスクを設けています。また、日本語対応のコールセンターも用意されており、アプリの操作などで困った際にも安心です。モバイルアプリ「KMA」も日本語表示に対応しており、非常に使いやすいと評判です。
カシコン銀行 (Kasikorn Bank)
鮮やかな緑色のロゴが目印の大手銀行です。タイ国内の支店数が多く、特にモバイルバンキングアプリ「K PLUS」の利便性が高いことで人気があります。
一部の支店(例:スクンビット33支店など)には日本語対応デスクがあり、日本人駐在員やその家族の利用も多いです。ワークパーミット(労働許可証)を持っていない駐在妻でも、夫のワークパーミットのコピーや賃貸契約書などで口座開設ができたという事例が比較的多い銀行でもあります(ただし支店判断によります)。
日本人向けサポート比較(3大銀行)
| 銀行名 | 特徴 | 日本語サポート | アプリ |
|---|---|---|---|
| バンコク銀行 | タイ最大の商業銀行。信頼性・支店数No.1。 | シーロム本店に大規模な日本語窓口あり。 | Bualuang mBanking |
| アユタヤ銀行 (クルンシイ) | 三菱UFJ銀行傘下。日系サポートが手厚い。 | 日本語デスク設置支店あり。日本語コールセンターが充実。 | KMA (日本語対応) |
| カシコン銀行 | アプリの利便性が高い。緑のロゴが目印。 | 一部支店に日本語デスクあり。 | K PLUS (高機能) |
クルンシイ銀行の日本語サポート

前述の通り、アユタヤ銀行(通称:クルンシイ銀行)は、三菱UFJ銀行のグループ企業であることから、日本人向けのサポート体制が非常に手厚いです。
特筆すべきは、日本語コールセンター(電話番号:1572)の存在です。銀行の営業時間外や支店に行けない場合でも、電話一本で日本語によるサポートを受けられるのは大きな安心材料となります。例えば、ATMでカードが飲み込まれた、アプリの送金方法が分からないといった緊急時や、操作に迷った際に非常に頼りになります。
また、バンコク都内の主要な日本人居住エリア(プロンポン、トンローなど)や、シラチャのロビンソンにある支店などには、日本語デスクが常設または日本語対応可能なスタッフが常駐していることが多いです。口座開設はもちろん、定期預金や投資信託、海外送金といった複雑な手続きについても、日本語でじっくりと相談できる環境が整っています。
タイで銀行口座を開設するのにどのくらい時間がかかりますか?

口座開設にかかる時間については、多くの方が気にする点ですが、必要書類が完璧に揃っていれば、手続き自体は非常にスピーディーです。
バンコク銀行の日本人窓口や、アユタヤ銀行、カシコン銀行の日本語デスクなど、外国人の対応に慣れている支店であれば、申請書類の記入から通帳(Book Bank)の発行、デビットカード(ATMカード)の受け取りまで、おおむね30分~1時間程度で完了します。
タイの銀行では、口座開設と同時にモバイルバンキングアプリの利用登録(アクティベート)も行うのが一般的です。銀行員がその場でアプリのダウンロードから初期設定までサポートしてくれることが多く、これも含めて「即日」で全ての機能が利用可能になります。
ただし、これはあくまで書類に不備がなく、窓口が混雑していない場合の目安です。特に労働許可証(ワークパーミット)がない場合や、必要書類が揃っているか不安な場合は、時間に余裕を持って平日の午前中などに訪問することをおすすめします。
開設 代行サービスの利用価値
タイの銀行口座開設を代行するサービスは、主にビザ取得のサポートや会社設立コンサルティングの一環として提供されていることが多いです。
口座開設「単体」での代行は一般的ではありません。 なぜなら、銀行口座の開設はマネーロンダリング防止の観点から本人確認が厳格であり、原則として本人が銀行窓口に出向く必要があるからです。
代行サービスの価値があるのは、以下のようなケースです。
- 会社設立と同時に法人口座を開設する必要がある場合
- リタイアメントビザやBOIビザなど、特殊なビザ取得と連動して口座開設のサポートが必要な場合
- タイ語や英語でのコミュニケーションに強い不安があり、必要書類の準備から当日の窓口同行まで、日本語でフルサポートを依頼したい場合
個人が普通預金口座を開設する場合、前述の日本語サポートが充実した銀行を選べば、代行サービスを利用しなくてもご自身で十分開設が可能です。費用を抑えるためにも、まずは日本語デスクへの相談をおすすめします。
タイの銀行口座開設、条件とQ&A
- 日本にいながら海外の口座開設はできますか?
- タイで非居住者でも銀行口座を開設できますか?
- リタイアメント ビザでの開設手順
- 銀行口座は海外赴任でバレる?
- 2025年の口座開設の注意点
- タイの銀行口座開設の総まとめ
日本にいながら海外の口座開設はできますか?

結論から言うと、日本にいながらタイの銀行口座を新規で開設することは原則としてできません。
例えば、バンコク銀行は東京や大阪に支店を持っていますが、これらの日本支店は主に法人向けの貿易金融や為替業務、タイ国内に既に口座を持つ人向けの送金業務などが中心です。公式サイトにも明記されている通り、日本支店でタイ国内の新規の個人口座を開設することはできません。
例外:クルンシイ銀行の「取り次ぎ」サービス
アユタヤ銀行(クルンシイ銀行)は、親会社である三菱UFJ銀行を通じて、日本国内で口座開設の「取り次ぎ」サービスを行っている場合があります。ただし、これは長期滞在ビザ(就労、リタイアメント等)を既に取得している人が対象であり、あくまで書類の取り次ぎです。最終的にはタイ現地のアユタヤ銀行の支店に本人が出向き、パスポートやビザの原本を提示して手続きを完了させる必要があります。
したがって、いずれの場合もタイ現地へ渡航し、銀行窓口で本人が手続きを行うことが必須となります。
タイで非居住者でも銀行口座を開設できますか?

この質問は「ビザのステータス」によって答えが大きく変わります。
1. 観光ビザやビザなし(=短期滞在の非居住者)の場合
近年、マネーロンダリング対策や金融詐欺防止の世界的な強化に伴い、タイの銀行も規制を強めています。
観光客やビザなしで短期滞在している「非居住者」が銀行口座を開設することは、現在ほぼ不可能に近い状況です。以前は一部の支店で可能だったケースもありますが、2025年現在では原則として断られることがほとんどです。
2. 長期滞在ビザあり(=居住者、または長期滞在の非居住者)の場合
一方で、労働許可証(ワークパーミット)を持っていない「非居住者」の扱いであっても、長期滞在ビザ(駐在員家族ビザ、リタイアメントビザ、学生ビザなど)を保持していれば、口座開設が可能です。
例えば、駐在員の配偶者(駐在妻)の場合、ご自身のワークパーミットはありませんが、以下の書類で開設できるケースが多いです。
- 本人のパスポート(と家族ビザ)
- 夫(または妻)のパスポートのコピー
- 夫(または妻)のワークパーミットのコピー
- タイの在留届出済証明書(在タイ日本大使館発行)
- 現住所の賃貸契約書
支店と担当者による裁量が大きい
タイの銀行実務において重要なのは、必要書類が支店や担当者によって異なる場合があることです。A支店では断られたが、B支店の日本語デスクでは開設できた、という話は頻繁にあります。ワークパーミットなしで開設する場合は、事前に日本語デスクがある支店に電話などで必要書類を正確に確認することをおすすめします。
リタイアメント ビザでの開設手順
タイで長期滞在(ロングステイ)を目指す方向けのリタイアメントビザ(Non-Immigrant O-Aなど)は、銀行口座開設が認められている長期滞在ビザの一つです。
手続きは基本的に就労者の場合と似ていますが、ワークパーミットの代わりにビザと居住証明が重要になります。
リタイアメントビザでの主な必要書類(例)
- パスポート(原本)
- リタイアメントビザ(Non-Immigrant O-Aなど)
- タイ国内の住所を証明する書類(コンドミニアムの賃貸契約書など)
- (銀行により)在タイ日本大使館発行の在留届出済証明書
- 初回のデポジット金(通常500バーツ程度)
リタイアメントビザの申請・延長の条件には「タイの銀行口座に80万バーツ以上の預金があること」が含まれているため、ビザの維持と銀行口座は密接に関連しています。最初にビザを取得する際や、延長する際には、必ずこの銀行口座の残高証明が必要になります。
銀行口座は海外赴任でバレる?

結論として、タイで開設した銀行口座の情報は、日本の税務当局に「バレる」可能性が非常に高いです。隠し通すことは現実的ではありません。
この背景には、CRS(共通報告基準)という国際的な制度があります。
CRS(共通報告基準)とは?
CRS(Common Reporting Standard)は、租税回避や脱税を防ぐために、世界各国の税務当局が金融口座の情報を自動的に交換する仕組みです。日本とタイは、どちらもこのCRSに加盟しています(2025年現在)。
これにより、タイの銀行は、日本居住者(非居住者)が持つ口座情報(氏名、住所、口座番号、年末残高、年間の利子・配当など)をタイの税務当局に報告します。そして、その情報はタイの税務当局から日本の国税庁へ自動的に提供されます。
「海外赴任(タイ居住者)だから日本は関係ない」とは限りません。日本の「非居住者」に該当するかどうかは税法上の厳密な判定が必要であり、また帰国後も過去の情報は当局に共有されています。海外で得た所得や利子についても、日本の税法に従い適切に申告・納税を行う義務がありますので、必ず税理士などの専門家にご相談ください。
2025年の口座開設の注意点
2025年現在のタイにおける銀行口座開設は、全体として規制が強化される傾向にあります。
主な理由は、金融詐欺(コールセンター詐欺など)やマネーロンダリングの温床として、外国人が不正に開設した口座(通称「馬口座」)が使われるケースが多発しているためです。
最近の報道(2025年6月時点の情報)では、タイ当局の摘発が強化されており、一部の銀行(例:バンコク銀行)では、不正利用のリスクが高いと判断される外国人観光客による新規口座開設を全面的に禁止する動きも出ています。
これから開設する方へのアドバイス
規制強化の流れを受け、今後は「なぜタイで銀行口座が必要なのか」を客観的に証明する書類の重要性が一層高まります。正規の労働許可証(ワークパーミット)や長期滞在ビザ(リタイアメント、家族ビザなど)を持っていれば問題ありませんが、書類が曖昧な場合は開設を断られる可能性が高まっています。
口座開設を予定している方は、必ず渡航前に最新の必要書類を、希望する銀行の日本語デスクなどに直接確認するようにしてください。
タイの銀行口座開設の総まとめ
最後に、タイの銀行口座開設に関する要点をリスト形式でまとめます。
- タイでの口座開設は駐在や長期滞在に不可欠
- 日本人は日本語サポートのある銀行がおすすめ
- 具体的にはバンコク銀行、アユタヤ銀行(クルンシイ)、カシコン銀行が3強
- アユタヤ銀行は三菱UFJ銀行傘下で日本語コールセンターが充実
- バンコク銀行はシーロム本店に大規模な日本語窓口がある
- カシコン銀行はモバイルアプリ「K PLUS」の利便性が高い
- 必要書類が揃えば手続きは30分から1時間程度で即日完了が多い
- 日本にいながらの新規口座開設は原則不可能
- 観光ビザやビザなしの短期滞在者(非居住者)の開設は現在ほぼ不可能
- ワークパーミットなしでも駐在妻やリタイアメントビザ保持者は開設可能
- ただし支店や担当者による裁量が大きく必要書類が異なる場合がある
- リタイアメントビザの維持には銀行口座の残高証明が必須
- CRS(共通報告基準)によりタイの口座情報は日本の税務当局に共有される
- 開設代行はビザ取得などとセットが基本で個人開設では不要な場合が多い
- 2025年現在は金融詐詐対策で規制が強化傾向にあるため事前の確認が重要


