バンコク旅行で外せない「タイ チャイナ タウン(ヤワラート)」。エネルギッシュな雰囲気が魅力ですが、初めて訪れる方は、タイのチャイナタウンの通りはどこですか?と疑問に思うかもしれません。また、タイのチャイナタウンの治安は?といった不安や、MRTを使った簡単な行き方を知りたい方も多いでしょう。
このエリアは、絶品グルメの宝庫でもあります。屋台で楽しむローカルなご飯から、名物のフカヒレまで、魅力的な選択肢が豊富です。しかし、価格はどれくらいなのか、買い物におすすめのスポットはどこなのか、事前に地図で確認しておきたいですよね。
この記事では、タイのチャイナタウンを120%楽しむための情報を、アクセスからグルメ、観光スポットまで徹底解説します。
- MRTを使ったチャイナタウンへの簡単なアクセス方法
- ヤワラート通りを中心とした主要エリアの特徴
- 散策時に注意すべき治安や安全対策のポイント
- おすすめの必食グルメやショッピング情報
タイ チャイナ タウンの基本情報とアクセス
- MRTでの簡単な行き方
- 散策に役立つエリア地図
- タイのチャイナタウンの通りはどこ?
- タイのチャイナタウンの治安は?
- 活気ある買い物スポット
- おすすめの必見観光地
MRTでの簡単な行き方
バンコクのチャイナタウンへ行くには、MRT(地下鉄)ブルーラインの「ワット・マンコン駅(Wat Mangkon Station)」を利用するのが最も簡単で便利な行き方です。
この駅はチャイナタウンの中心部に位置しており、渋滞の多いバンコク市内でも時間を正確に読めるため、観光客にとって最適な交通手段と言えます。例えば、アソーク(MRTスクンビット駅)やシーロム(MRTシーロム駅)方面からでも、乗り換えを含めてスムーズにアクセスが可能です。
ワット・マンコン駅の1番出口を出ると、すぐにチャイナタウンの活気ある雰囲気を感じられ、メインストリートのヤワラート通りまでも徒歩約5分で到着します。運賃も比較的安価(中心部から約16〜42バーツ程度)で、快適な移動ができます。
MRT利用のメリット
- 渋滞回避: バンコク名物の交通渋滞に巻き込まれません。
- 快適性: 駅構内や車両は冷房が効いており快適です。
- 利便性: チャイナタウンの中心部に直接アクセスできます。
もちろん、他の交通手段もあります。それぞれの特徴を理解して選びましょう。
| 交通手段 | 特徴と注意点 |
|---|---|
| タクシー / Grab | ドア・ツー・ドアで移動でき、荷物が多い時に便利です。「ヤワラート」と伝えるとスムーズです。ただし、特に夕方以降は深刻な渋滞に巻き込まれる可能性が高い点に注意が必要です。 |
| トゥクトゥク | 風情ある体験ができますが、乗車前に必ず料金交渉が必要です。相場を知らないと高額請求されることもあるため、初心者にはあまりおすすめできません。 |
| ボート | BTS「サパーンタクシン駅」でチャオプラヤー・エクスプレスボートに乗り換え、「ラーチャウォン船着場」で下船します。川からの景色を楽しめますが、船着場からヤワラート通りまでは約10分歩きます。 |
散策に役立つエリア地図
チャイナタウンは非常に広く、見どころが点在しています。効率よく散策するためには、エリアの全体像を把握しておくことが重要です。
主な見どころは、MRT「ワット・マンコン駅」と、その手前(フアランポーン駅側)にある「ワット・トライミット」周辺の東側エリア、そしてMRT「ワット・マンコン駅」から西側のチャオプラヤー川方面に広がる市場エリアに分けられます。
スマートフォンの地図アプリ(Google マップなど)を活用し、訪れたい観光スポットや飲食店を事前に「お気に入り」登録しておくと、当日の散策が非常にスムーズになります。ヤワラート通りを軸に、どの路地に入るかを計画しておきましょう。
この記事で紹介するスポットの位置関係をイメージしながら、自分だけの散策ルートを組み立ててみてください。
タイのチャイナタウンの通りはどこ?

「タイのチャイナタウン」と一言で言っても、複数の通りで構成されています。それぞれの通りに特色があり、目的に合わせて訪れる場所を選ぶのがおすすめです。
ヤワラート通り(Yaowarat Road)
チャイナタウンのメインストリートです。道幅が広く、日中は漢字の看板が並ぶ金行(ゴールドショップ)や漢方薬店が目立ちます。そして、夜になると通りの両側に屋台がずらりと並び、ネオンが輝くバンコク屈指のストリートフード天国へと変貌するのが最大の特徴です。
サンペンレーン(Sampeng Lane Market)
ヤワラート通りと平行して走る、非常に細い路地です。ここは巨大な問屋街になっており、アクセサリー、雑貨、布地、お土産品などが驚くほどの安値で売られています。人がすれ違うのもやっとのほどの混雑ぶりで、チャイナタウンのカオスな活気を最も感じられる場所の一つです。
イサラーヌパープ通り(Itsaranuphap)
ヤワラート通りと交差する細い路地で、こちらはローカル向けの市場が広がっています。野菜や果物、魚介類などの生鮮食品のほか、お茶や乾物、香辛料などを扱う店がびっしりと並び、地元の人の生活を垣間見ることができます。
タラートノイ(Talat Noi)
ヤワラート通りの南側に位置するエリアで、近年アートとカフェの街として注目されています。古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェやギャラリー、印象的なストリートアートが点在し、フォトジェニックなスポットとして人気です。
タイのチャイナタウンの治安は?

多くの観光客が訪れるチャイナタウンですが、治安についてはいくつか注意点があります。日中や人通りの多いヤワラート通りの夜は比較的安全ですが、油断は禁物です。
最も注意すべきは、スリや置き引きです。特にサンペンレーンやイサラーヌパープ通りのような混雑した市場では、人が密集するため、スリの格好のターゲットになりやすいです。
チャイナタウンでの安全対策
- 貴重品の管理: リュックは前に抱える、ファスナー付きのバッグを選ぶ、財布やスマートフォンはズボンの後ろポケットに入れないなど、基本的な対策を徹底してください。
- 人混みでの注意: 混雑した場所では、常に手荷物に意識を向けてください。
- 交通安全: ヤワラート通りは交通量が非常に多く、運転も荒いです。信号のない場所での横断は非常に危険なため、現地の人の流れに合わせて渡るか、信号のある横断歩道まで迂回しましょう。
- ぼったくり対策: トゥクトゥク乗車時は必ず事前に料金交渉をしてください。タクシーはメーターの使用を(「メーター・ナイ・クラップ/カー」と)確認しましょう。
これらの点に気をつけていれば、過度に心配する必要はありません。安全対策をしっかり行い、活気ある雰囲気を楽しんでください。
活気ある買い物スポット
チャイナタウンは、バンコク市内でも有数のショッピングエリアです。特に問屋街では、ユニークな商品が安価で手に入ります。
サンペンレーンマーケット (Sampeng Lane Market)
前述の通り、チャイナタウンで買い物を楽しみたいなら外せないスポットです。ヘアアクセサリー、文房具、おもちゃ、衣料品材料、家庭用品など、ありとあらゆる小物が卸売価格で並びます。まとめ買いをするとさらに安くなることも多いため、バラマキ用のお土産探しに最適です。
ただし、営業時間は日中(朝9時頃から夕方17時頃)がメインで、夜はほとんどの店が閉まってしまうので注意しましょう。
クロントム市場 (Khlong Thom Market)
「泥棒市場」という別名でも知られる巨大な市場です。電化製品、工具、自動車パーツ、おもちゃ、古着、海賊版DVDなど、新品から中古品までカオス的に商品が並びます。観光客向けというよりはローカル色が強いですが、他では見つからないような掘出し物が見つかるかもしれません。
パーフラット市場 (Talat Phahurat)
チャイナタウンに隣接する「リトルインディア」と呼ばれるエリアです。色鮮やかなサリー(インドの民族衣装)や布地、お香、スパイス、インド系のアクセサリーなどを扱う店が集まっています。チャイナタウンとはまた違ったエキゾチックな雰囲気を楽しめます。
おすすめの必見観光地

チャイनाタウンはグルメや買い物だけでなく、歴史的な寺院も見どころの一つです。
ワット・トライミット(Wat Traimit)
チャイナタウンの入口、中華街門の近くに位置するランドマーク的な寺院です。最大の見どころは、高さ約3メートル、重さ約5.5トンにもなる世界最大の純金製仏像(ゴールデンブッダ)です。
この仏像は、かつて盗難を恐れて漆喰で塗り固められていましたが、1955年に移動中の事故で漆喰が剥がれ、中から黄金の姿が現れたという有名な逸話があります。黄金の仏像のみの拝観料は40バーツですが、寺院内の博物館も観覧する場合は追加料金が必要です(料金は改定される場合があるため、現地でご確認ください)。
ワット・マンコン・カマラワット(Wat Mangkon Kamalawat)
1871年に建てられた、チャイナタウンで最大かつ最も重要な中華寺院です。中国建築様式で建てられた本堂は、赤と金を基調とした華やかな装飾が施されています。常に多くの中国系タイ人が熱心に参拝に訪れており、線香の香りが漂う荘厳な雰囲気を感じられます。特に旧正月の時期は、大変な賑わいを見せます。
中華街門(China Town Gate)
ワット・トライミットの近くにある、チャイナタウンの象徴的なランドマークです。正式名称は「チャルームポーン門」といい、ラーマ9世国王の即位60周年を記念して建てられました。精巧な装飾が施された鮮やかな門は絶好の写真撮影スポットで、夜には美しくライトアップされます。
タイ チャイナ タウンのグルメと楽しみ方

- 必食の屋台グルメ
- ローカルな絶品ご飯
- 名物フカヒレの有名店
- 食べ歩きの価格と予算
- タイ チャイナ タウンの魅力まとめ
必食の屋台グルメ
チャイナタウンの夜の主役は、何と言ってもヤワラート通りに並ぶ無数の屋台です。ここでは、絶対に外せない定番の屋台グルメを紹介します。
クイジャップ(胡椒スープ麺)
チャイナタウンを代表するB級グルメの一つです。クルクルと丸まった独特の米粉麺(クイジャップ)と、豚モツやカリカリに揚げた豚肉が入っています。最大の特徴は、白胡椒がガツンと効いたスパイシーなスープ。一口食べると体が温まり、クセになる味わいです。
ミシュラン・ビブグルマンに選ばれた「Guay Jub Ouan Pochana」(緑の丼が目印)や、同じく大行列ができる「クイジャップ・ナイエーク(Kuay Jab Nai Ek)」が特に有名です。
クイジャップのスープは、想像以上に胡椒の刺激が強いことが多いです。辛いものが苦手な方や小さなお子様は少し注意が必要かもしれませんね。
カオニャオ・マムアン(マンゴースティッキーライス)
タイの定番デザートも、チャイナタウンで味わえます。甘く熟したマンゴーと、ココナッツミルクでほんのり塩気をつけて炊いたもち米(カオニャオ)の組み合わせは絶妙です。食べ歩きの合間のデザートにぴったりです。
シーフード屋台
ヤワラート通りの歩道には、テーブルを広げた大規模なシーフード屋台が並びます。「T&Kシーフード」(緑のTシャツ)や「Lek & Rut」(赤のTシャツ)が特に有名で、エビやカニ、魚を使った様々なタイ中華料理をリーズナブルに楽しめます。ただし、非常に混雑するため、早めの時間に行くのがおすすめです。
ローカルな絶品ご飯
屋台だけでなく、路地裏や食堂にも地元民に愛される絶品ご飯が隠されています。
カオカームー(豚足煮込みご飯)
柔らかくトロトロになるまで煮込んだ豚足を、甘辛いタレと共にご飯にかけた料理です。八角などのスパイスが効いた濃厚な味わいで、ご飯がどんどん進みます。付け合わせの高菜の漬物やゆで卵との相性も抜群。「Chua Kim Heng Restaurant」などの人気店があります。
バミー(中華風卵麺)
日本のラーメンのルーツとも言われる、卵を使った黄色い中華麺です。あっさりしたスープの「バミー・ナーム(汁あり)」と、タレと絡めて食べる「バミー・ヘーン(汁なし)」があります。「バミージャップガン(Bami Japgang)」は、他店より量が多いことで有名な老舗人気店です。
オースワン(牡蠣のタイ風お好み焼き)
ミシュラン・ビブグルマン常連の有名店「ナイモンホイトート(Nai Mong Hoi Thod)」でぜひ味わってほしい一品。プリプリの牡蠣ともやしを、卵と片栗粉でとじて焼き上げた料理です。外側をカリカリに仕上げた「クリスピータイプ」と、ふんわりと仕上げた「ソフトタイプ」が選べます。
名物フカヒレの有名店

チャイナタウンといえば、高級食材のフカヒレを思い浮かべる人も多いでしょう。日本で食べるよりも比較的リーズナブルに楽しむことができます。
和成豊(フアセンホン / Hua Seng Hong)
チャイナタウンで最も有名と言っても過言ではない、老舗の中華レストランです。フカヒレスープはもちろん、燕の巣のデザート、点心、北京ダックなど、本格的な中華料理を幅広く提供しています。フカヒレスープは1杯400バーツ程度から楽しめ、その濃厚なスープは絶品です。
Mui Leng (美龍)
こちらもフカヒレで有名なレストランです。フカヒレの姿煮が500バーツからと、比較的リーズナブルな価格設定が魅力。フカヒレだけでなく、アワビのあんかけが乗ったチャーハンも人気メニューです。
フカヒレや燕の巣は、お店によって価格や品質が大きく異なります。高級店から屋台までありますが、安心して楽しみたい場合は、「フアセンホン」のような信頼できる老舗レストランを選ぶのが良いでしょう。
食べ歩きの価格と予算
チャイナタウンの魅力は、何と言ってもそのコストパフォーマンスの高さです。屋台やローカル食堂なら、非常に安価に美味しいグルメを堪能できます。
以下は、主なグルメの価格目安です。
| メニュー | 価格目安(バーツ) |
|---|---|
| クイジャップ(胡椒スープ麺) | 50 〜 80 B |
| バミー(中華風卵麺) | 40 〜 70 B |
| カオカームー(豚足煮込みご飯) | 40 〜 60 B |
| カオニャオ・マムアン | 60 〜 100 B |
| 屋台のシーフード(1品) | 150 〜 300 B |
| フカヒレスープ(1人前) | 300 〜 500 B以上 |
支払い時の注意点
- 屋台やローカル食堂では、クレジットカードが使えないことがほとんどです。必ず100バーツ以下の小額紙幣や小銭を多めに用意していきましょう。
- シーフードレストランやフカヒレ専門店では、注文する食材(特にカニやロブスター)が時価(Market Price)の場合があります。トラブルを避けるため、注文前に必ず価格を確認することをおすすめします。
タイ チャイナ タウンの魅力まとめ
バンコク・チャイナタウン(ヤワラート)の魅力と楽しみ方について解説しました。この記事の要点を以下にまとめます。
- タイのチャイナタウンはヤワラート通りがメインストリート
- アクセスはMRTブルーラインのワット・マンコン駅が最も便利
- 渋滞を確実に避けられるためMRTの利用が最適
- タクシーで行く場合は「ヤワラート」と伝えるとスムーズ
- ヤワラート通りは夜のネオンと無数の屋台が名物
- サンペンレーンは雑貨やアクセサリーが安い問屋街
- イサラーヌパープ通りはローカルな雰囲気が漂う生鮮市場
- 治安は比較的良いがサンペンレーンなど人混みでのスリに注意
- 交通量が非常に多いため道路の横断は慎重に行う
- ワット・トライミットでは世界最大の純金製仏像が見られる
- ワット・マンコンはチャイナタウン最大の中華寺院
- グルメは胡椒が効いたクイジャップが必食
- ナイモンホイトートの牡蠣オムレツもミシュラン掲載の味
- カオカームーやバミーなど安くて美味しいローカルご飯も豊富
- 名物フカヒレはフアセンホンなどの老舗レストランが有名
- 食べ歩きは小銭や100バーツ札を多めに準備しておくとスムーズ
