タイ旅行の費用を抑えたいけれど、複雑そうな現地の交通機関に不安を感じていませんか?特に、市民の足として無数に走る路線バスは、旅行者にとってハードルが高いと感じられるかもしれません。この記事では、バンコクのバスの乗り方に関するあらゆる疑問に答えます。基本的な料金や支払い方法、クーラーの有無による違いはもちろん、便利な路線図アプリの活用法、ラビットカードなどのバスカードが使えるのか、そしてバスに乗るときICカードはいつタッチする?といった具体的な使い方まで解説。さらに、最近増えているバンコクのEVバスの支払い方法は?空港アクセスにも使われるバス511番の路線は?バンコクのバスから降りるときはどうすればいいですか?といった、検索しているあなたの「知りたい!」に徹底的に寄り添い、誰でも安心してバスを乗りこなせるよう、分かりやすくガイドします。
- バンコクのバスの基本的な乗り方と降り方の手順
- エアコンの有無や運営会社による料金システムの違い
- 必須アプリ「ViaBus」を使ったルート検索とバス追跡方法
- 現金以外の支払い方法と交通系ICカードの利用可否
初心者向けバンコクバス乗り方の基本
- バスの種類とクーラーの有無
- バスの基本的な料金システム
- 車内での基本的な支払い方法
- バンコクのバスから降りるときはどうすればいいですか?
バスの種類とクーラーの有無
バンコク市内を走る路線バスは、大きく分けて「エアコン付き」と「エアコン無し」の2種類があり、さらに政府が運営する公営バスと民間企業が運営する私営バスに分かれています。これらは車体の色で見分けることができ、それぞれ料金体系が異なります。
エアコンの無いバスは窓が開け放たれており、バンコクの熱気を感じながらローカルな雰囲気を味わえるのが特徴です。一方、エアコン付きバスは快適な車内で移動できるため、暑さが苦手な方や長距離の移動におすすめできます。
| バスの主な色 | 種類 | エアコン(クーラー) | 料金体系 |
|---|---|---|---|
| 赤・クリーム色 | 公営バス | 無し | 一律(8バーツ~) |
| ピンク・白など | 私営バス | 無し | 一律(9バーツ~) |
| 青・クリーム色 | 公営バス | 有り | 距離に応じて変動 |
| 黄色・オレンジなど | 私営バス | 有り | 距離に応じて変動 |
バス正面の看板の色にも注目
バスの正面に掲げられている看板の色で運行形態が分かる場合があります。「青色」が通常運行なので、慣れないうちは青色の看板のバスを選ぶと安心です。
バスの基本的な料金システム
前述の通り、バスの料金はエアコンの有無によって大きく変わります。どのバスに乗るかによって、交通費をかなり抑えることが可能です。
エアコン無しのバスは、一律料金制がほとんどです。例えば、赤色の公営バスは扇風機の有無で多少変わりますが、8~10バーツ程度で乗車できます。乗車距離に関わらず料金が同じなので、非常に分かりやすいのがメリットです。
一方、エアコン付きのバスは距離に応じた変動料金制が採用されています。乗車時に運賃回収スタッフに行き先を告げ、指示された料金を支払う仕組みです。初乗りは13バーツ程度からで、最大でも25~30バーツほど。タクシーの初乗り料金(35バーツ~)と比較しても、その安さが際立ちます。
料金の目安
- エアコン無しバス:約8~12バーツ(一律)
- エアコン有りバス:約13~30バーツ(距離制)
料金は頻繁に改定される可能性があるため、乗車時に確認することをおすすめします。
車内での基本的な支払い方法
バンコクのバスでは、現金での支払いが基本となります。乗車方法と支払い手順は以下の通りです。
まず、バス停で乗りたい番号のバスが来たら、タクシーを停めるのと同じように手を挙げて乗車の意思を示します。待っているだけでは通過してしまうことがほとんどなので、このアピールが非常に重要です。
バスに乗り込んだら、空いている席に座るか、ポールにしっかり掴まりましょう。運転手とは別に、運賃を回収する専門のスタッフ(車掌さん)が車内を巡回しています。しばらくすると自分のところへ来てくれるので、その際に料金を支払います。
エアコン無しのバスであれば決まった料金を、エアコン付きのバスであれば行き先を伝えて言われた金額を渡してください。支払いが完了すると、検札用の小さな半券を渡されます。これは降車まで失くさないように保管しておきましょう。
タイ語で「いくらですか?」は「タオライ・カップ?(男性)」「タオライ・カー?(女性)」です。行き先を伝えるのが難しい場合は、スマートフォンの地図を見せるのが確実ですよ。
支払いは小銭の用意を忘れずに!
バス車内では、100バーツや500バーツといった高額紙幣を出すとお釣りが無い場合があります。スムーズに支払いを済ませるためにも、必ず20バーツ札や硬貨などの細かいお金を用意しておきましょう。
バンコクのバスから降りるときはどうすればいいですか?
目的地が近づいてきたら、降車の準備を始めます。日本のバスと同じように、車内の各所に降車ブザーが設置されているので、それを押して次のバス停で降りたい意思を運転手に伝えます。
ただし、バンコクのバスには車内アナウンスや電光掲示板での案内が一切ありません。そのため、自分で現在地を把握しておく必要があります。ここで役立つのが、スマートフォンの地図アプリです。
Google Mapsや後述するViaBusアプリでGPSをオンにし、目的地と自分の現在地を常に確認しながら乗車してください。目的地の一つ手前のバス停を通過したら、ブザーを押すのがベストなタイミングです。
ブザーを押したら、バスが完全に停車する前にドア付近へ移動して待つのがタイのローカルルールです。バスが停まったら速やかに降車しましょう。また、乗車時に運賃回収スタッフに行き先を伝えておくと、親切な方であれば到着時に声をかけてくれることもあります。
アプリで攻略!バンコクのバス乗り方
- 必須の路線図アプリ「ViaBus」
- 主要路線バス511番のルート例
- バンコクで使えるバスカードの種類
- ラビットカードはバスで使える?
- バスに乗るときICカードはいつタッチする?
- バンコクのEVバスの支払い方法は?
- バンコクバス乗り方完全ガイドのまとめ
必須の路線図アプリ「ViaBus」
バンコクのバスを乗りこなす上で、今や絶対に欠かせないのが「ViaBus(ビアバス)」という無料のスマートフォンアプリです。このアプリ一つあれば、複雑なバス路線を簡単に攻略できます。
主な機能は以下の通りです。
- 現在地周辺のバス停検索:地図上から最寄りのバス停をすぐに見つけられます。
- 路線の完全網羅:各バス停をどの番号のバスが通るのか、そのバスがどこへ向かうのかを詳細に確認できます。
- リアルタイム追跡機能:乗りたいバスが今どこを走っているのか、地図上でリアルタイムに追跡可能です。待ち時間の目安が分かり、計画が立てやすくなります。
- 乗り換え案内:出発地と目的地を入力するだけで、最適なバスの乗り継ぎルートを提案してくれます。
Google Mapsの乗り換え案内よりも情報が正確な場合が多く、バンコクでのバス移動には必須のツールと言えるでしょう。言語は英語とタイ語に対応しており、直感的な操作で誰でも簡単に使えます。
「あと何分くらいでバスが来るかな?」というヤキモキした待ち時間から解放されるのが最大のメリットですね!バスの位置が分かるだけで、安心感が全く違いますよ。
主要路線バス511番のルート例
ViaBusアプリを使えばどんな路線のルートも簡単に調べられますが、ここで一例として旅行者にも利用価値の高い511番バスを紹介します。
511番は、バンコク南部と東部を結ぶ非常に重要な長距離路線の一つです。この路線の特徴は、高速道路を利用する便があるため、渋滞を避けてスピーディーに移動できる点にあります。
主な経由地は以下の通りです。
- サイタイマイ(南バスターミナル):地方都市へ向かう長距離バスの発着点です。
- カオサン通り周辺:バックパッカーの聖地として有名です。
- セントラルワールド前:バンコクを代表する巨大ショッピングモールです。
- BTSチットロム駅・プルンチット駅周辺:高級デパートやホテルが立ち並びます。
- BTSエカマイ駅(東バスターミナル):パタヤなど東方面へのバスが発着します。
このように、主要な観光地や交通拠点を多くカバーしているため、覚えておくと非常に便利な路線です。
バンコクで使えるバスカードの種類
前述の通り、バンコクのバスは現金払いが主流ですが、近年ではキャッシュレス化も進みつつあります。特に新しい車両やEVバスでは、交通系ICカードやクレジットカードのタッチ決済が導入されています。
ただし、全てのバスで使えるわけではないのが現状です。主に公営バス(BMTA)で利用できるプリペイド式のバスカードが存在しますが、旅行者が短期滞在中に作成・利用するのは少しハードルが高いかもしれません。
そのため、現状では「基本は現金、新しいバスならカードが使えるかも」という認識でいるのが良いでしょう。
ラビットカードはバスで使える?
BTS(スカイトレイン)の乗車に便利なICカード「ラビットカード」ですが、バスで使えるのかは多くの人が疑問に思う点です。
結論から言うと、「一部のバスでのみ利用可能」です。ラビットカードは、主にBTSの関連会社や提携しているごく一部のバス会社(スマートバスなど)の路線でしか使うことができません。昔ながらの赤バスなど、大半の路線バスでは利用できないので注意が必要です。
ラビットカードが使えるバスの見分け方
乗降口のドア付近にラビットカードのロゴマークや、ICカードのタッチ決済端末が設置されているバスであれば、利用できる可能性が高いです。
バスに乗るときICカードはいつタッチする?
ICカードが利用可能なバスに乗車した場合、その使い方にも注意が必要です。料金体系によってタッチするタイミングが異なります。
一律料金制のバスの場合
乗車時に1回だけ、カードリーダーにタッチすれば支払いは完了です。
距離変動料金制のバスの場合
日本の路線バスと同様に、乗車時と降車時の2回、カードリーダーにタッチする必要があります。乗車時のタップで乗車記録を付け、降車時のタップで移動距離を計算して運賃が引かれる仕組みです。降車時にタッチを忘れると、最大料金が引かれてしまう可能性があるので絶対に忘れないようにしましょう。
降車時のタッチ忘れに注意!
距離制のバスでICカードを使った際は、降りる際に必ずもう一度タッチすることを忘れないでください。不安な場合は、現金で支払うのが最も確実です。
バンコクのEVバスの支払い方法は?
近年、バンコクでは環境に配慮した電気(EV)バスの導入が急速に進んでいます。これらの新しいバスは、支払い方法も現代的になっているのが特徴です。
多くのEVバスでは、現金に加えて以下のキャッシュレス決済に対応しています。
- 交通系ICカード:前述のラビットカードなどが使える場合があります。
- クレジットカードのタッチ決済:VisaやMastercardなどのタッチ決済(コンタクトレス決済)機能が付いたクレジットカードやデビットカードで直接支払いができます。
スマートフォンをカードリーダーにかざすだけで支払いが完了するため、小銭を用意する必要がなく非常に便利です。車体に「EV BUS」と書かれているバスを見かけたら、これらの新しい支払い方法を試してみるのも良いでしょう。
バンコクバス乗り方完全ガイドのまとめ
この記事で解説した、バンコクのバスを乗りこなすための重要なポイントを最後にまとめます。
- バスに乗る際は手を挙げて合図する
- エアコンの有無で料金体系が大きく異なる
- エアコン無しは一律料金で格安
- エアコン付きは距離制で快適
- 支払いは基本的に現金の後払い
- 運賃回収スタッフにお金を渡す
- お釣りが出ない場合に備え小銭を用意する
- 降車時は車内のブザーを押す
- 車内アナウンスは無いため地図アプリが必須
- 必須アプリは「ViaBus」
- ViaBusでバスの現在地をリアルタイム追跡できる
- ラビットカードは一部のバスでのみ利用可能
- ICカードは距離制の場合、乗車と降車の2回タッチする
- 最新のEVバスはクレジットカードのタッチ決済に対応
- 不安な場合はまずエアコン付きのバスから試してみる

