タイ移住のクレジットカード事情!日本のカードの扱いや現地での作り方

タイ生活

undefinedこんにちは!ポジオのタイ駐在日記、運営者の「ポジオ」です。

これからタイへの移住を考えている方の中には、お金の管理やお買い物に関する準備で不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特にクレジットカードに関しては、今日本で使っているカードをそのまま海外で利用できるのか、それとも一度解約をして住所変更の手続きが必要なのか、といった疑問が尽きないですよね。また、タイに到着してから現地でおすすめのカードを作るにはどうすればいいのか、審査や必要書類についても気になるところかなと思います。私自身も渡航前は情報収集に追われていました。

  • 日本のクレジットカードを海外在住者が維持するためのルールや注意点
  • タイでの生活を快適にするために付帯させておきたい海外旅行保険の知識
  • 現地採用や駐在員がタイの銀行や日系企業でカードを作る具体的な手順
  • バンコク生活でポイントが貯まりやすいおすすめの国際ブランドや特典

タイ移住で役立つクレジットカードの準備

タイへの移住が決まったら、荷造りと並行して進めておきたいのがお金周りの準備です。日本を出国して非居住者となった後では、新しいカードを作ったり手続きをしたりするのが難しくなることもあります。ここでは、渡航前に知っておきたい日本のカードの取り扱いや、持っておくと便利な機能について、私の経験も交えながらお話ししますね。

日本のカードに関する非居住者の扱い

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まず最初に確認しておきたいのが、日本を離れて海外に住むことになった場合、今まで使っていた日本のクレジットカードはどうなるのかという点です。

基本的に、日本の多くのクレジットカード会社は、日本国内に居住していることを利用条件の一つとしています。そのため、海外へ移住して日本の住民票を抜く(非居住者になる)場合は、原則として解約の手続きが必要になるケースが一般的です。これは、カード会社からの重要な郵便物が届かなくなることや、口座振替のトラブルを防ぐため、また法的な居住性の観点など様々な理由があります。

「バレなきゃ大丈夫だろう」と考えて、実家の住所などに変更してそのまま渡航される方もいらっしゃいますが、これは規約違反となるリスクがあります。もし更新カードが届かずに返送されてしまったり、海外での利用状況から居住実態がないと判断されたりした場合、最悪のケースではカードの強制解約や利用停止措置を取られる可能性も否定できません。特に、信用情報は今後の金融取引にも影響するため、慎重な判断が求められます。

しかし、全てのカードが解約必須というわけではありません。近年ではグローバルに活躍する日本人が増えていることから、所定の手続きを行うことで海外赴任中や移住後も継続して利用できるサービスを提供している金融機関もあります。

海外居住者でも維持しやすいとされる金融機関の例

  • SMBC信託銀行PRESTIA(プレスティア):海外送金や外貨預金に強く、海外赴任者向けのサポートが充実しています。
  • ソニー銀行:ネット銀行ならではの利便性で、海外からの利用にも柔軟に対応していると言われています。
  • JALカード / ANAカード:航空系カードは、海外赴任者向けの特別対応やコースを用意している場合があります。
  • 三菱UFJ銀行:グローバルダイレクトというサービスを通じて、海外住所への変更などが可能です。

これらの銀行やカード会社であっても、「留学」「ビジネス(駐在)」などの目的や、滞在期間によって対応が異なる場合があります。また、日本の銀行口座を維持するための条件(マイナンバーの届け出状況など)とも密接に関わってきます。

これから移住準備を進める方は、まず手持ちのカード会社の「海外転居時の対応」について公式サイトやカスタマーセンターで確認することをおすすめします。もし現在お使いのメインカードが海外非対応であれば、渡航前に上記のような海外対応に強いカードを新たに作成しておくのが、安心への第一歩ですね。

海外旅行保険が付帯するカードの利点

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タイに移住して現地の社会保険や民間保険に加入するまでの間、あるいはちょっとした怪我や病気に備えるために、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険は非常に強力な味方となります。

ご存知の通り、タイの医療水準は非常に高いですが、その分、外国人向けの私立病院での医療費は日本と比較しても高額になる傾向があります。日本の健康保険証は使えませんので、風邪で通院しただけでも数万円、入院や手術となれば数百万円単位の請求が来ることも珍しくありません。そんな時、クレジットカードの保険があれば、治療費をカバーできるため精神的な安定感がまるで違います。

ここで押さえておきたいのが、「自動付帯」「利用付帯」の違いです。

種類 特徴とおすすめの活用法
自動付帯 カードを持っているだけで保険が適用されます。手続き不要で、タイ入国日から自動的に補償期間(多くは90日間)がスタートします。移住直後の無保険期間をカバーするのに最適です。
利用付帯 航空券や空港までの交通費などをそのカードで支払った場合にのみ適用されます。出国前に支払うことで適用させる方法のほか、カードによっては現地での公共交通機関の支払いで適用開始できるものもあり、90日を超えた後の備えとして活用できる場合があります。

また、クレジットカード付帯保険の大きなメリットとして、「傷害治療費用(ケガ)」や「疾病治療費用(病気)」の補償額は、複数のカードを持っている場合、合算できるという点が挙げられます(死亡・後遺障害保険金を除く)。

例えば、病気の治療費補償が200万円のカードを2枚持っていれば、合計で最大400万円までの治療費に対応できる可能性があります。1枚では心もとない補償額でも、複数枚組み合わせることで、有料の海外旅行保険に匹敵する手厚いカバーを実現できるのです。

さらに、多くのカード付帯保険では「キャッシュレス診療」に対応しています。これは、病院の窓口で現金を支払うことなく、カード会社から病院へ直接治療費が支払われるサービスです。高額な現金を持ち歩く必要がなく、急な体調不良時でもスムーズに受診できるため、タイ生活では必須の機能と言えるでしょう。渡航前には、各カード会社の「海外緊急連絡先」を必ず控えておくようにしてくださいね。

楽天カードなど人気カードの対応状況

ポイント還元率が高く、日本で圧倒的な人気を誇る楽天カードですが、海外移住時の対応については注意が必要です。多くのタイ移住予定者が「楽天カードはそのまま持っていけるの?」と疑問に思われるポイントですが、現状の規約に基づくと、少し慎重な対応が求められます。

一般的に、楽天カードの会員規約では、入会資格として「日本国内にお住まいの18歳以上の方」といった旨が記載されています。したがって、海外への完全な移住に伴い日本国内の住所がなくなる(住民票を抜く)場合は、原則として解約、もしくは会員資格の喪失となる可能性が高いのが実情です。

しかし、中には「一時的な海外赴任」や「留学」などで、日本に家族が住んでおり実家を連絡先として登録できる場合など、グレーゾーンを含めて個々の事情により判断が分かれることもあります。ネット上では「住所変更せずに使えている」という口コミも見かけますが、これはあくまで公式に認められた方法ではないケースが多く、推奨できるものではありません。

規約は頻繁に改定されます。特に金融関連のコンプライアンスは年々厳しくなっているため、数年前の情報が今は通用しないということも多々あります。必ず渡航直前に公式サイトの「よくある質問」で「海外転居」に関する項目をチェックしてください。

一方で、楽天カードの上位カードである「楽天プレミアムカード」に付帯するプライオリティ・パス(空港ラウンジ利用権)は、海外生活において非常に魅力的です。タイのスワンナプーム国際空港をはじめ、世界中の空港ラウンジが無料で利用できるため、一時帰国や周辺国への旅行の際に重宝します。

もし、どうしても楽天カードを維持したい理由がある場合は、正直にカード会社のカスタマーデスクに相談してみるのが一番です。「いつからいつまでタイに行く予定で、日本国内の連絡先(実家など)はここになりますが、継続利用は可能でしょうか?」と確認し、カード会社の判断を仰ぎましょう。無断で持ち出して、現地で利用停止になってしまうと、いざという時に困るのは自分自身ですからね。

年会費が無料のカードを選ぶメリット

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タイ移住に向けて新しくクレジットカードを作る、あるいは持っていくカードを選別する際、私は声を大にして「年会費が無料のカード」を強くおすすめします。メインカードとして使う予定がないサブカードであっても、年会費無料であれば維持コストがかからないため、とりあえず持っておくという選択がしやすいからです。

海外に住んでいると、日本円での決済機会は徐々に減っていきます。にもかかわらず、高額な年会費がかかるカードを持ち続けていると、使っていないのに毎年数万円の出費が発生することになり、非常にコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。特に、「年間〇〇万円以上の利用で次年度無料」といった条件付きのカードは、バーツでの生活が中心になると条件達成が難しくなることもあるため注意が必要です。

また、タイでのクレジットカード事情を考慮すると、以下の理由からも年会費無料カードの「複数枚持ち」が推奨されます。

  • 紛失・盗難・磁気不良のリスクヘッジ:海外ではATMにカードが吸い込まれて出てこない(通称:カード・イート)などのトラブルも起こり得ます。1枚しか持っていないと、その瞬間に詰んでしまいます。予備カードとして年会費無料のカードを財布とは別の場所に保管しておくと安心です。
  • 国際ブランドの使い分け:タイではVisaやMastercardが圧倒的に強いですが、お店によっては「JCBなら割引あり」という場合もあります。メインをVisaにしつつ、サブで年会費無料のJCB(楽天カードのJCBブランドなど)を持っておけば、特典を取りこぼすことなく生活できます。

具体的には、エポスカード(海外旅行保険が自動付帯で優秀※現在は利用付帯に変更されている場合もあるので要確認)や、リクルートカード(高還元率)などが、年会費無料かつ海外でも役立つカードとして人気があります。移住前の断捨離で不要な有料カードは解約し、スリムで維持費のかからないカードポートフォリオを組んでおくのが、賢い移住者の準備と言えるでしょう。

現地通貨を引き出せるキャッシング機能

タイに到着した直後、まだ現地の銀行口座を持っていない時期に最も頼りになる資金調達手段の一つが、クレジットカードの「海外キャッシング機能」です。「キャッシング=借金」というイメージから敬遠される方もいるかもしれませんが、海外においては「最も安全で手軽な両替手段」として機能します。

スワンナプーム空港やバンコク市内の至る所にあるATMに、日本のクレジットカードを入れて操作するだけで、その日のレート換算でタイバーツの現金を引き出すことができます。日本円の現金を持ち歩いて両替所に並ぶ必要がなく、必要な時に必要な分だけ引き出せるため、防犯上のメリットも大きいのです。

注意点:ATM手数料と利息

タイのATMで海外カードを使って引き出しを行う場合、一般的に1回あたり220バーツ(約900円前後)という高額なATMオーナー手数料がかかります。こまめに引き出すと手数料だけで損をしてしまうので、ある程度まとまった金額(例:1万バーツや2万バーツ)を一度に引き出すのがコツです。

また、キャッシングはあくまで「現金を借りる」行為なので、利用日の翌日から返済日までの日数分だけ金利(利息)が発生します。しかし、これは裏を返せば「早く返せば利息はほとんどかからない」ということでもあります。

多くのカード会社では、海外キャッシング利用後、数日以内にデータが反映されれば、ネットバンキング(Pay-easyなど)を通じて繰り上げ返済が可能です。帰国を待たずにすぐに返済してしまえば、両替所の手数料よりもトータルのコストを安く抑えられるケースも多々あります。

タイでは、屋台での食事、タクシー、チップなど、まだまだ現金(キャッシュ)が必要な場面がたくさんあります。いざという時の命綱として、渡航前に以下の2点を必ず確認しておいてください。

  1. キャッシング利用枠の設定:ショッピング枠だけでなく、キャッシング枠が0円になっていないか確認する。
  2. 暗証番号(PINコード)の確認:ATM利用には4桁の暗証番号が必須です。忘れていると現地で何もできません。

タイ移住後に現地クレジットカードを作る

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タイでの生活基盤が整い、仕事にも慣れてきたら、次はタイ現地の銀行や企業が発行するクレジットカードを作ることに挑戦してみましょう。「いつまでも日本のカードを使っていると為替手数料がもったいない…」「給与口座から直接引き落としができるカードが欲しい」と感じるようになるはずです。現地カードがあれば、タイの生活アプリ(GrabやShopeeなど)との連携もスムーズになり、生活の質がグッと向上しますよ。

現地での一般的なカードの作り方

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タイでクレジットカードを作るプロセスは、日本とは少し勝手が異なります。日本ではウェブサイトから申し込み、本人確認書類をアップロードして、カードが郵送されてくる…という流れが一般的ですが、タイでは「銀行の窓口に出向いて対面で申請する」というアナログなスタイルがまだ主流です(一部アプリ完結型も増えてきましたが、外国人は窓口対応になることが多いです)。

基本的には、ご自身の給与振込口座がある銀行、または日本人向けのサービスデスクがある銀行の支店に行くのが最もスムーズです。バンコクのスクンビットエリア(プロンポンやトンローなど)にある支店なら、日本語を話せるスタッフや、外国人対応に慣れたスタッフが常駐していることが多いため、語学に不安がある方でも安心して手続きを進められます。

申請の流れとしては、まず必要書類を揃えて窓口へ行き、申込書に記入して提出します。その後、銀行内部での審査が行われます。日本人がタイでカードを作るハードルは、厳格化傾向にあると言われていますが、きちんとした企業で働き、ワークパーミットを持っていれば、決して不可能ではありません。

私の場合、タイで働き始めて半年ほど経ったタイミングで申し込みました。最初は「外国人だから断られるかな…」とドキドキしましたが、書類さえしっかりしていれば、意外とあっさりと受け付けてもらえました。申請から発行までの期間は銀行によりますが、早ければ1週間、遅いと1ヶ月近くかかることもあります。

タイの郵便事情は日本ほど確実ではないため、カードが郵送される際は追跡番号を確認するか、支店での受け取り(Pick up at branch)を指定できる場合はそちらを選んだ方が、紛失トラブルを防げて確実です。

ワークパーミットなどの必要書類と審査

タイで外国人がクレジットカードを申し込む際に求められる「審査の土台」となるのが、以下の4点セットです。これらはほぼ全ての銀行で共通して求められます。

  • パスポート(原本およびコピー):顔写真ページやビザのページ、入国スタンプのページなどが必要です。
  • 有効なワークパーミット(労働許可証):これがなければ始まりません。タイで合法的に就労している証明です。最近ではデジタルワークパーミット(スマホアプリ)も増えていますが、その場合は証明書のプリントアウトが必要になることがあります。
  • 給与明細(Salary Slip):直近3ヶ月〜6ヶ月分が求められます。安定した収入があるかどうかの証明です。
  • 銀行の取引明細(Bank Statement):給与が振り込まれている通帳のコピー、または過去6ヶ月分の入出金明細です。

審査において最も重要視されるのは、「最低月収条件」「勤続年数」です。

多くの一般カード(クラシックやゴールドクラス)では、外国人に対して月収50,000バーツ以上などの条件を設けている銀行が多いです。タイ人向けの条件(15,000バーツ〜)よりも、外国人向けはハードルが高く設定されているのが一般的です。ただし、後述するイオンカードなどのように、月収条件が低めに設定されているカードもあります。

また、勤続年数については、「試用期間(プロベーション)を終えていること」が最低ラインとなることが多く、一般的には勤続4ヶ月〜6ヶ月以上経過してから申し込むのがセオリーです。転職したばかりだと審査に通りにくい傾向があるため、ある程度実績を作ってからトライするのが吉ですね。

バンコク銀行など主要な銀行系カード

タイにはいくつかのメガバンクがあり、それぞれが独自の特徴や特典を持ったクレジットカードを発行しています。ここでは、日本人がよく利用する主要な銀行系カードについて解説します。

バンコク銀行(Bangkok Bank)

タイ最大規模の商業銀行で、青いロゴが目印です。多くの日系企業が給与振込口座として指定しているため、日本人にとって最も身近な銀行の一つでしょう。バンコク銀行の特徴は、「固定預金担保」でのカード発行が比較的容易な点です。もし収入条件などで審査が不安な場合でも、利用限度額と同等額の現金を定期預金として預け入れる(ロックする)ことで、クレジットカードを発行してもらえるケースがあります。また、超富裕層向けには「Bualuang Exclusive」などのVIPサービスがあり、資産運用額に応じて特別なラウンジ利用などのベネフィットが付与されます。

カシコン銀行(Kasikorn Bank)

緑色の「K」のロゴでおなじみの銀行です。デジタル化に力を入れており、モバイルアプリ「K PLUS」の使い勝手が非常に良いと評判です。クレジットカードも、ShopeeやLazadaなどのECサイトと連携したプロモーションが多く、若者やオンラインショッピングをよく利用する層に人気があります。日本人利用者も多く、専用の日本語デスクがある支店も存在します。

サイアム商業銀行(SCB)

紫色のロゴが特徴の、タイ王室とも縁の深い歴史ある銀行です。富裕層向けの「SCB FIRST」や「SCB PRIME」といったステータスカードが有名で、一定の資産(AUM)を預け入れることで、豪華な特典(ジムの無料利用やマッサージ特典など)を受けることができます。投資信託など資産運用とセットでカードを持ちたい方に向いています。

クルンタイ銀行(Krungthai Bank)

国営の銀行で、水色のロゴが特徴です。公務員や国営企業職員の利用が多いですが、最近ではセキュリティを強化したカード発行にも力を入れています。例えば、券面にカード番号やCVVコードが記載されていない「ナンバーレスカード」などを展開しており、アプリと連携して一時的にCVVを発行するなど、不正利用対策に関心の高い方におすすめです。

イオンカードなど日系企業の特典

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私たち日本人移住者にとって、現地の銀行系カードよりもさらにハードルが低く、かつ実用的なメリットが大きいのが「イオンタイランド(AEON Thana Sinsap)」が発行するクレジットカードです。

タイのイオンカードは、審査基準が他の銀行系カードに比べて柔軟であると言われています。特に、外国人(日本人)に対する月収要件も比較的緩やかに設定されているカード(例:イオン・クラシックカードなど)があり、初めての現地カードとして最適です。何より、日系企業ならではの「日本人のかゆい所に手が届く特典」が満載です。

主なカード種類 特徴と日本人向けメリット
AEON Gold Card / Classic Card
  • マックスバリュ割引:タイ国内のマックスバリュやマックスバリュタンジャイでのお買い物が5%OFFになります(特定日など)。自炊派には必須です。
  • JALマイル交換:貯まったポイントをJALマイレージバンクのマイルに移行可能です。
AEON J-Premier Platinum Card
  • 日本でのキャッシュレス治療:これは非常に画期的です。日本へ一時帰国した際、旅行保険のようにキャッシュレスで治療が受けられるサービスが付帯しています(条件あり)。
  • JCBラウンジ利用:JCBブランドを選択すれば、各国のJCBプラチナラウンジが利用可能です。
  • 割引優待:日本食レストランなどでの割引特典が豊富です。
Big C World Mastercard
  • Big Cでの割引:大手スーパー「Big C」での買い物がオンライン含め最大7%〜10%割引になるなど、生活費削減に直結します。

私自身も、タイで最初に作ったのはイオンカードでした。申し込み用紙やアプリの一部に日本語表記があったり、コールセンターに日本語対応のラインがあったりと、言語のストレスが少ないのも大きな魅力です。審査スピードも比較的早く、クレヒス(クレジットヒストリー)を積み上げるための最初の1枚として強くおすすめします。

おすすめの国際ブランドと加盟店事情

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タイでクレジットカードを作る、あるいは日本から持参したカードを使う際に、最も意識しておきたいのが「国際ブランド選び」です。せっかくカードを持っていても、お店で使えなければただのプラスチックの板になってしまいますからね。バンコクの加盟店事情は日本と似ている部分もあれば、少し異なる独特な商習慣もあります。

結論から言うと、タイ国内で生活する上で「Visa」または「Mastercard」のどちらかは必須です。この2大ブランドであれば、デパート、スーパーマーケット、ネットショッピング(LazadaやShopee)、配車アプリ(Grab)など、カード決済に対応している場所の99%で問題なく利用できます。メインカードとして選ぶなら、迷わずこのどちらかを選んでください。

一方で、私たち日本人にとって見逃せないのが「JCB」の存在です。世界的に見ればシェアは劣りますが、ここタイ、特にバンコクにおいては「日本人駐在員の必須アイテム」と言っても過言ではないほど独自の強みを持っています。

タイでJCBカードを持つメリット

  • 日本人街での圧倒的な割引率:プロンポンやトンローといった日本人居住エリアの和食レストラン、居酒屋、スパ、マッサージ店などで、「JCBカード支払いで10%〜20%OFF」というプロモーションが日常的に行われています。
  • プラチナ特典のラウンジ:JCBプラチナカードを持っていると、スワンナプーム国際空港などのラウンジが無料で利用できる場合があります(発行会社によります)。
  • 日本語サポート:JCBプラザ・ラウンジ・バンコクなどの窓口があり、トラブル時の安心感があります。

逆に、American Express(アメックス)やDiners Clubは、正直なところ「使い勝手」という点では一歩劣ります。高級ホテルや高級デパート(サイアムパラゴンやエムクオーティエなど)、ミシュラン星付きレストランなどでは問題なく使えますが、一般的な街中のレストランやローカルスーパーでは「Visa/Masterのみ」と断られるケースが多々あります。ステータス性は高いですが、これ1枚で生活するのは少々リスキーですね。

また、タイのクレジットカード事情で覚えておきたいのが、「最低利用金額(Minimum payment)」「手数料(Surcharge)」のルールです。

例えば、タイのセブンイレブンではクレジットカードが使えますが、「200バーツ(約850円)以上のお買い物に限る」といった条件が設定されています(※条件は変更されることがあります)。少額決済だとカードを断られるか、あるいはQR決済(TrueMoney Walletなど)への紐付け利用を推奨されることが多いです。

さらに、個人の飲食店や小さなショップ、あるいはゴルフ場などでは、クレジットカード払いを選択すると「銀行手数料として3%をお客様が負担してください」と言われることがあります。日本では加盟店が負担するのが一般的ですが、タイでは利用者負担を求められる商習慣がまだ一部に残っているのです。こういった場合は、手数料を避けるために現金やQRコード決済(PromptPay)で支払う方がお得になることもあります。

最近では、カードを直接出すのではなく、GrabやRabbit LINE Payなどのアプリにクレジットカードを登録し、スマホ一つで決済するスタイルも定着しています。Visa/Masterをメインに、特典狙いのJCBをサブに持ち、アプリ決済を使いこなすのが、現代のバンコク駐在員の賢いスタイルと言えるでしょう。

タイ移住生活とクレジットカードのまとめ

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ここまで、タイ移住に向けたクレジットカードの準備から、現地での作成方法、そして実際の活用術までを詳しく解説してきました。長文にお付き合いいただきありがとうございます!

改めて要点を振り返ると、タイ移住のお金周りの準備は「日本にいる時」と「タイに来てから」の2段階で考えることが成功の鍵です。

  • 渡航前(日本):まずは「非居住者」になっても維持できる銀行やカードを確保し、生活の土台を守りましょう。そして、移住直後の無保険期間をカバーするために、海外旅行傷害保険が自動付帯するカードを(年会費無料で)1〜2枚忍ばせておくのが鉄則です。
  • 渡航後(タイ):生活が落ち着き、ワークパーミット(労働許可証)が手に入ったら、ぜひ現地のクレジットカード作成に挑戦してください。最初は審査が比較的柔軟な「イオンカード(タイランド)」などがおすすめです。バーツ収入をバーツで決済することで、無駄な為替コストをカットし、現地のポイントや割引特典をフル活用できるようになります。

「海外でクレジットカードを作るなんて、言葉も通じないし難しそう…」と最初は不安に思うかもしれません。でも、必要書類さえしっかり揃えておけば、私たち日本人にとってタイは非常に金融サービスを受けやすい国の一つです。日系銀行や日系カード会社のサポートも手厚く、一度作ってしまえば、その後の生活の利便性は格段に向上します。

キャッシュレス化が進むタイ・バンコク。快適なカードライフを手に入れて、マッサージやグルメ、ショッピングを存分に楽しんでくださいね。この記事が、これからタイでの新生活を始める皆さんの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

それでは、サワッディー・クラップ!(さようなら!)

※本記事で紹介したカードの審査基準、年会費、特典内容、および各種規制や法律は、執筆時点の情報に基づいています。タイの金融事情は頻繁に変更されるため、申し込みの際は必ず各金融機関の公式サイトや窓口で最新情報をご確認ください。