こんにちは!ポジオのタイ駐在日記、運営者の「ポジオ」です。
今の仕事を続けながら次のキャリアを探したいけれど、働きながら転職活動をする期間は一般的にどのくらいかかるのか、スケジュール調整はうまくいくのかと不安に思っている方も多いのではないでしょうか。また、忙しい中で平均どれくらいの期間を見ておけば良いのかという目安や、働きながら転職活動を進めるメリットやデメリットについても気になるところですよね。この記事では、そんな悩みを抱える方に向けて、無理なく効率的に進めるためのポイントを解説していきます。
- 働きながら転職活動を行う場合の一般的な期間の目安
- 退職してから活動する場合との違いやメリット・デメリット
- 会社にバレずに効率よく進めるための具体的なスケジュール管理術
- 転職活動の期間を短縮し成功させるための実践的なコツ
それでは、まずは転職活動にかかる一般的な期間や全体の流れから見ていきましょう。
働きながら転職活動する期間の目安と流れ
仕事を続けながら転職活動を行う場合、一般的にどのくらいの期間が必要になるのか、そしてどのような流れで進んでいくのかを把握しておくことが大切です。全体像が見えていれば、焦らずに取り組めるようになりますよ。
働きながら転職活動する平均期間は3〜6ヶ月
働きながら転職活動を行う場合、完了までの期間は一般的に3ヶ月から6ヶ月程度が目安だと言われています。もちろん、これはあくまで平均的な数字であって、個人の状況や目指す業界によって大きく変動します。
なぜこれほどの期間が必要になるのかというと、現職の業務をフルタイムでこなしながら、並行して「自己分析」「企業研究」「応募書類の作成」「面接対策」といった膨大なタスクをこなさなければならないからです。休日にまとめて作業をするとしても、物理的に使える時間が限られているため、どうしても退職後に活動する人よりは進みが緩やかになります。
年代や職種による期間の違い
少し深掘りすると、年齢や職種によっても期間の目安は変わってきます。
- 20代・第二新卒: ポテンシャル採用が多く、比較的早く決まる傾向があります。早ければ2ヶ月程度で終わることも。
- 30代以降・管理職: スキルや経験のマッチングが厳密になるため、選考が慎重になり期間が長引く傾向があります。半年以上かかるケースも珍しくありません。
- 専門職・技術職: 需要が高い職種であれば、スカウトなどを通じてスピーディーに決まることもありますが、特殊なスキルの場合はマッチする求人が出るまで待つ必要があります。
準備不足が期間を長引かせる最大の要因
「とりあえず応募してみよう」と見切り発車でスタートしてしまうと、書類選考で落ち続けたり、面接で志望動機がうまく話せなかったりと、結果的に期間が伸びてしまうことが多いです。最初の1ヶ月をしっかりと「準備期間」に充てて、自分の強みやキャリアプランを言語化できている人の方が、結果的に短期間で納得のいく転職を成功させている印象がありますね。
「思ったよりも時間がかかるものだ」と最初から心構えをしておくことで、もし活動が3ヶ月を超えても焦りを感じずに、冷静に活動を続けられるはずです。長期戦になることを見越して、生活リズムを崩さないように計画を立てるのが第一歩です。
転職活動の一般的なスケジュールと進め方
転職活動を始めてから入社するまでの大まかな流れを理解しておくことは、マラソンのコース図を頭に入れるようなものです。ここでは、具体的なステップとそれぞれのフェーズでやるべきことを詳細に解説します。
| ステップ | 内容詳細 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 準備期間 | 自己分析、キャリアの棚卸し、業界・企業研究、履歴書・職務経歴書の作成、転職サイト・エージェントへの登録 | 2週間〜1ヶ月 |
| 2. 応募・選考 | 求人検索、応募、書類選考、面接(通常2〜3回)、適性検査 | 1ヶ月〜3ヶ月 |
| 3. 内定・退職 | オファー面談、条件交渉、内定承諾、現職への退職申し出、業務引き継ぎ、退職手続き | 1ヶ月〜2ヶ月 |
1. 準備期間:ここでの質が勝負を決める

最初の2週間から1ヶ月は、土台作りの期間です。いきなり求人に応募するのではなく、「なぜ転職したいのか?」「次はどんな環境で働きたいのか?」を徹底的に深掘りします。ここで職務経歴書のクオリティを高めておかないと、後の書類選考通過率に大きく響きます。
2. 応募・選考:最も忙しく、精神的にもハードな時期
書類が通れば、いよいよ面接です。働きながらの場合、ここが一番の山場になります。平日の日中に面接が入ることはザラですし、急な日程変更に対応しなければならないこともあります。一次面接から最終面接まで、スムーズに進んでも1社あたり3週間〜1ヶ月程度はかかります。複数社を並行して受けていると、スケジュールの管理だけで手一杯になってしまうことも。
3. 内定・退職:内定が出てもまだ終わりではない
意外と盲点なのが、内定が出てから入社までの期間です。内定をもらったら、「退職交渉」という最後の大仕事が待っています。直属の上司に退職の意図を伝え、了承を得て、引き継ぎを行い、有給を消化する。就業規則で「退職は申し出から1ヶ月後」と決まっている会社も多いですし、繁忙期だと引き止めにあって2ヶ月かかることもあります。
実際の入社日は、内定承諾から1.5ヶ月〜2ヶ月後になるのが一般的です。今の会社を円満に辞めるための期間もしっかりスケジュールに組み込んでおきましょう。
退職後と働きながらの期間やメリットの違い
「会社を辞めてから転職活動をした方が、時間に余裕があって早く決まるんじゃないか?」と迷う方もいるかもしれません。確かに一理ありますが、それぞれに明確なメリットとリスクがあります。自分の性格や貯蓄状況と照らし合わせて考える必要があります。
働きながら活動する場合のメリット・デメリット
メリット:
- 経済的な安心感: 毎月の給料が入ってくるので、貯金を切り崩す不安がありません。これが精神的な余裕に繋がり、妥協のない企業選びができます。
- ブランク(空白期間)がない: 職歴に空白ができないため、採用担当者に「働く意欲」や「スキル」の面でネガティブな印象を与えにくいです。
- リスクヘッジが可能: 万が一、希望する転職先が見つからなかった場合、今の会社に残るという選択肢を取ることができます。
デメリット:
- 長期化しやすい: 時間の制約があるため、どうしても活動期間が伸びがちです。
- 体力的・精神的にハード: 仕事と転職活動の二重生活になるため、疲労が溜まります。
退職後に活動する場合のメリット・デメリット
メリット:
- スピード感: 毎日転職活動に専念できるため、面接の日程調整も容易で、短期決戦(1〜2ヶ月)で決められる可能性があります。
- 即入社可のアピール: 「明日からでも働けます」と言えるのは、急募案件では大きな強みになります。
デメリット:
- 焦りが生じる: 収入がない状態が続くと、「早く決めなきゃ」という焦りから、志望度の低い企業に入社してしまうリスクがあります。
- 足元を見られる可能性: 離職期間が長引くと、年収交渉などで不利になるケースがあります。
私個人の意見としては、やはり「働きながら」のスタイルを強くおすすめします。特に家族がいる方や、ローンがある方などはなおさらです。経済的な不安は正常な判断力を奪います。「今の会社が辛すぎて体調を崩しそうだ」という緊急事態でない限り、まずは働きながら水面下で動くのが定石かなと思います。
働きながらの転職活動はきつい?辛い理由
正直に申し上げますと、働きながらの転職活動はかなりハードです。「きつい」「もう辞めたい」と感じる瞬間は誰にでも訪れます。あらかじめ「何が辛いのか」を知っておくことで、対策を打つことができます。
1. 時間の確保が物理的に難しい

残業をして帰宅し、クタクタになった夜22時から履歴書を書く。あるいは、貴重な土日を潰して企業研究や面接対策をする。これが数ヶ月続くとなると、プライベートな時間はほぼゼロになります。趣味の時間や休息の時間を削らざるを得ないため、ストレス発散の場がなくなりがちです。
2. スケジュール調整の心理的ストレス
現職の会議中に、応募企業から電話がかかってきて出られない。面接を入れたいけれど、どうしても外せない業務が入っている。このように、現職と転職活動の板挟みになるストレスは想像以上です。「また有給を取らなきゃいけないのか…」と、会社に対して申し訳ない気持ちになってしまう優しい人ほど、このジレンマに苦しみます。
3. 孤独な戦いであること
基本的に、同僚や上司には相談できません。職場で嫌なことがあっても、「どうせ辞めるし」と割り切れる反面、「本当に転職できるのかな」という不安を一人で抱え込むことになります。誰にも言わずに進める孤独感は、モチベーションを削ぐ大きな要因です。
4. 疲労による判断力の低下
本業で疲れている中で面接を受けると、どうしてもパフォーマンスが落ちます。また、思考力が低下していると「もうどこでもいいから内定をくれるところに行きたい」という投げやりな気持ちになりやすく、結果としてミスマッチな企業を選んでしまうリスクもあります。
無理をしすぎると体調を崩したり、本業がおろそかになってトラブルになったりするリスクもあります。「完璧を目指さない」「今日は何もしない日を作る」など、自分のペース配分を考えることが大切です。
会社にバレるリスクを避けるための注意点
在職中に活動する際、最も神経を使うのが「会社に転職活動がバレること」です。もし同僚や上司に知られてしまうと、「あいつは辞める気だ」とレッテルを貼られ、重要なプロジェクトから外されたり、逆に強引な引き止めにあったりと、職場での居心地が極端に悪くなる可能性があります。
意外なところからバレる!3つの落とし穴

① 社用デバイスの使用履歴
これは絶対にNGです。会社のPCやスマホは、アクセスログやメールの送受信履歴が監視されていると考えましょう。転職サイトの閲覧履歴はもちろん、私用メールでやり取りしていても、ネットワーク監視で引っかかることがあります。必ず個人のスマホやPCを使い、会社のWi-Fiにも接続しないのが鉄則です。
② 同僚への「ちょっとした相談」
「ここだけの話」は存在しません。どれだけ信頼している同期でも、飲み会の席でポロっと漏らしてしまうかもしれませんし、その同期が上司と繋がっている可能性もあります。内定が出て、退職届を受理されるまでは、親友であっても社内の人間には絶対に言わない覚悟が必要です。
③ 服装や振る舞いの変化
普段はオフィスカジュアルや作業着なのに、急にスーツで出社する日が増えると、周りは敏感に察知します。「今日は法事で…」などの言い訳も回数が増えれば苦しくなります。駅のコインロッカーにスーツやジャケットを預けておき、退社後に着替えるなどの工夫が必要です。また、頻繁に席を外して電話をするのも怪しまれる行動の一つです。
住民税でバレるケースはある?
よく「住民税の金額が変わってバレるのでは?」と心配する方がいますが、在職中に転職活動をしている段階では、住民税の通知でバレることはまずありません。住民税の問題が発生するのは、退職して無職の期間ができたり、副業をしたりした場合です。ただし、うっかり会社のデスクに転職エージェントの資料を置きっぱなしにするなどの物理的なミスには十分注意してください。
働きながら転職活動の期間を短くするコツ
仕事と両立しながらの転職活動は大変ですが、やみくもに進めるのではなく、戦略的に動くことで期間を短縮し、効率的に進めることができます。ここでは、私も意識していた「成功のためのコツ」を具体的にご紹介します。
転職の目標時期を決めて逆算スケジュール
働きながらだと、日々の忙しさに流されて、つい「良いところがあればそのうち…」とダラダラ続けてしまいがちです。これだと活動が長期化し、いつまで経っても決まらないまま疲弊してしまいます。
「いつ入社したいか」から逆算する
まずは「いつまでに転職するか(入社するか)」という明確なゴールを決めることが重要です。例えば「夏のボーナスをもらってから、8月には新しい会社で働きたい」と決めたとします。
- 8月入社目標なら: 6月末〜7月上旬には内定が必要
- 6月末に内定なら: 5月〜6月は面接ピーク
- 5月に面接なら: 4月中には応募書類を完成させて応募開始
このように逆算していくと、「今月中に何をしなければならないか」が明確になります。「今週中に職務経歴書を完成させる」「来週は最低3社応募する」といった具体的なアクションプランに落とし込むことで、集中力が高まり、判断に迷う時間も減らせますよ。
複数社に応募して効率的に進める方法
真面目な方ほど、「第一志望の結果が出てから次に応募しよう」と考えがちですが、これは期間を長引かせる最大の原因です。もしその1社が不採用だった場合、また一から企業探しを始めなければならず、精神的なダメージも大きくなります。
「持ち駒」を常に持っておく
期間を短縮するためには、複数の企業に同時進行で応募するのがセオリーです。書類選考の通過率は一般的に3割〜5割程度と言われていますから、10社応募しても面接に進めるのは3〜5社です。
並行して進めることには以下のメリットがあります。
- 比較検討ができる: 複数の会社を見ることで、それぞれの良し悪しが客観的に判断できます。
- 面接慣れができる: 本命企業の前に他社の面接を受けることで、受け答えの練習になり、本番で実力を発揮しやすくなります。
- 精神衛生上良い: 「ここがダメでも次がある」と思える余裕が、面接での堂々とした態度に繋がります。
ただし、詰め込みすぎるとスケジュール管理がパンクしてしまうので、自分が管理できる範囲(例えば同時に進めるのは3〜5社程度)で調整してみてください。
有給休暇やオンライン面接を有効活用する
平日に面接が入る場合、毎回半休を取ったり早退したりするのは現実的に難しいですよね。そんな時は、現代の転職活動の利器であるオンライン面接(Web面接)を積極的に活用しましょう。
Web面接は時間の節約に最適

最近は一次面接をオンラインで行う企業が非常に増えています。これなら移動時間が不要なので、お昼休憩の1時間を使ったり、定時後の18時〜19時といった時間帯でも自宅から参加できたりします。企業側も在職中の応募者には配慮してくれることが多いので、「可能であればオンラインでお願いできますか?」と相談してみる価値は大いにあります。
有給休暇を使う際のマナーと言い訳
最終面接など、どうしても対面が必要な場面では有給休暇を使うことになります。「私用のため」と伝えて休めば法律上は問題ありませんが、理由を聞かれた場合は「役所への手続き」「歯医者への通院」「家の設備の修理立ち合い」などが無難で角が立たない言い訳としてよく使われます。もちろん、嘘をつくのは心苦しいですが、転職活動を円滑に進めるための「方便」と割り切ることも時には必要です。
転職エージェントを利用して負担を減らす

働きながらの活動で一番のボトルネックになるのが「日中の日程調整」や「自分に合った求人探し」です。これらを自分一人でやるのは、正直なところ物理的にかなり厳しいものがあります。
エージェントはあなたの秘書代わり
そこで頼りになるのが転職エージェントです。彼らは単に求人を紹介してくれるだけでなく、企業の採用担当者と直接やり取りをしてくれる「代理人」の役割を果たしてくれます。
エージェント活用のメリット:
- 日程調整を代行: 「平日の19時以降か、月曜の午前中なら空いています」とエージェントに伝えておけば、その条件で企業と調整してくれます。仕事中に電話対応をする必要が減ります。
- 非公開求人の紹介: 自分で探す手間が省ける上に、一般には出回っていない好条件の求人に出会える可能性があります。
- 推薦状によるプッシュ: 書類選考の際、あなたの強みを補足して推薦してくれるため、通過率が上がる可能性があります。
応募書類の添削や面接対策も無料でサポートしてくれるので、時間がない人ほどエージェントを使うメリットは大きいかなと思います。

面接の日程調整をスムーズに行う工夫
企業とのやり取りをスムーズにするためには、日程調整のメール返信一つでも工夫が必要です。ここでモタモタしていると、面接日が2週間先になってしまったり、採用枠が埋まってしまったりすることもあります。
ラリーを減らすメール術
相手から「候補日を教えてください」と言われた時に、「いつでも大丈夫です」や「来週なら空いています」といった曖昧な返信はNGです。「いつが都合いいですか?」「じゃあ〇日は?」「あ、そこはダメです」といった無駄なメール往復が発生し、時間のロスになります。
最初から以下のように、具体的な候補日時を複数(3つ以上が理想)提示しましょう。
日程提示の例:
・10月2日(月) 18:30以降
・10月4日(水) 19:00以降
・10月5日(木) 終日可(オンライン希望)
・10月6日(金) 13:00〜14:00(お昼休み、オンラインのみ)
このように幅を持たせて提示することで、企業側も日程を確定しやすくなり、選考スピードが格段に上がります。「仕事ができる人だ」という印象を与えることにも繋がりますよ。
働きながら無理なく転職活動期間を乗り切る
最後に、働きながらの転職活動を成功させるためには、テクニック以上に「心と体の健康維持」が何より大切です。期間が決まればゴールが見えるので頑張れますが、不採用が続いたりして先が見えなくなると、どうしても辛くなってしまいます。
メンタルを保つためのマインドセット
「まずは3ヶ月だけ集中してやってみる」と期間を区切ってスタートし、もし疲れたら「1週間だけ活動を一切しない週を作る」という選択肢を持っても良いと思います。転職活動は、休んだからといって死ぬわけではありません。
また、今の仕事をおろそかにしないことも重要です。「どうせ辞めるから」と手を抜くと、周囲との関係が悪化し、余計にストレスが溜まります。今の仕事も誠実にこなしつつ、水面下で準備を進める。そのバランス感覚こそが、成功への鍵です。
働きながらであれば、今の生活基盤は守られています。「最悪、今の会社にいてもいいんだ」という心の余裕を持ちながら、焦らず、でも着実に、自分に合ったペースで理想のキャリアを目指していきましょう!


